あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年2月15日 (水) 旧暦1月18日赤口

- 涅槃会 -

日記


『今朝の浅草』
 今朝は寝不足の方も多いでしょう。今大会日本初のメダル獲得を託していた、スピードスケート岡崎朋美さんの女子500メートル。1回目は3位と日本中に期待を持たせたのがいけなかったよ・・・、つい調子に乗ったのか2回目は順位を落としてしまい結果は4位。3位に0秒05の差だったってわけ。これでメダルの期待は大きく後進してしまったね。過去最低のメダルゼロで終わる可能性も・・・、後味の悪い寝不足でしたよね。
 昨日に続いて今日も暖かい一日になるようです。早朝から気温はかなり高めで、日向を歩くとポカポカ春の陽気です。しかし、この陽気も今日まで、明日からはまた寒気が戻ってくるようそうですね。「春一番」が吹いたとはいえ、春はまだちょっと先ですね。
 本来は旧暦の2月15日が、釈尊入滅の日「涅槃会」なのですが、ここ浅草寺では、新暦でこれを祝うのです。本堂正面にはお釈迦様入滅の様子を描いた「涅槃図」の掛け軸が飾られ、五重塔の下には大きな仏生旗も吊されています。
 この涅槃図には、釈尊が右脇を下にして横臥し、周囲には仏弟子をはじめ鬼神、動物など森羅万象ことごとくが嘆き悲しむようすが描かれているのです。この涅槃図の特徴は、嘆き悲しむ動物たちのなかに、ふつうは決して登場しない猫が描かれているのだそうですが、どこに居るのかは解りません。こちらに写真を大きくしてみました。手前に金網があるので鮮明に撮ることはできませんでしたが、みなさんも捜してみてください。
 あほまろが子供の頃、近所のお寺では本堂の中で、米の粉で作くられたお団子やお菓子をまいてくれる楽しい日だったことを良く覚えています。でも、それが行われる前に唱えられる長いお経を、大人しく聞いた者だけが恩恵を受けることができる。それが苦痛だったかな。ここ浅草寺でも、お団子を配るのでしょうかね・・・。
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『今朝の雷門』

 江戸風情を今に伝える雷門の大提灯の製作は、京都の老舗「高橋提灯」で作られているのです。この「高橋提灯」の創業は享保15年4月(1730年)。8代将軍吉宗の時代、まさに享保の改革のまっただ中の時代に扇子問屋として創業されたそうです。提灯を造るようになったのは、当店の9代目以降で、現在は13代目。時代の流れで同業他社がアジア等に生産拠点を移す中で、国産・手作りにこだわっているそうです。浅草寺「雷門」のみならず、神戸は門戸厄神、愛知県は一色町の日本一の大提灯祭りといった名だたる大提灯の製作を手掛けていることでも有名な提灯屋さんなのです。
 3年前、11年ぶりに浅草寺の大提灯の製作を行った記念に、尺7長丸(直径49×高さ60cm)の「雷門」のミニチュアを売り出したことがありました。そんな情報で、あほまろも買ってしまったのですよ。本来は後ろの文字は「風雷神門」なのですが、特注で「亜寳麿裕寳」、秘密基地の中心にぶら下がっているのです。
 このところ何の話題も無いので、変な話題でお茶を濁してしまったかな。
   

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『今朝の一写』
 境内の梅の花はまだ全部が開いておりません。今月25〜26日、隅田河での「梅まつり」までには奇麗に咲き誇っているのでしょうね。それまで、これといった話題の無い浅草なので、今朝はこんな写真を撮ってみました。影向堂から花やしき通りに出た角に立つカーブミラーです。右上に見える枯れ枝は境内で一番見事なシダレザクラです。毎年、満開の時にはこのミラーを洗浄して、これと同じようなアングルで撮っているのです。ミラーの後ろは淡島堂、ここも四季折々の花が咲くのです。あほまろの定点撮影ポイントのひとつのご紹介でした。
 写真では小さくてお判りにならないでしょうけど、カメラバッグ兼モモちゃんの用足し袋姿、これがあほまろの朝の装備なのです。「注意」の↑が、意味深に効いているでしょう。危険人物なのかな。
  
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『今朝の境内』
 確定申告の横断幕だけの仲見世ですが、今週末(18日)から総てのお店の軒先にサクラの花が満開となるのです。もちろん造花ですけど、雰囲気が一気に春になってしまうのです。
   
 母子地蔵の後ろの白梅、ちょっとだけ開いてきましたね。「湯島の白梅、隅田の紅梅」昔からそんなことが言われていますが、この境内全体で、あほまろが知る紅梅は4本だけ、それ以外は総て遅咲きの白梅じゃないでしょうか。
   
 本堂前に朝日が
眩しく射し込んでいました。モモちゃんのお友達も歩いてますね。特に意味は無いのですが、レンズのフレアが面白い格好になっていたもので。
   
 競馬開催日以外は、誰も居ない雑多な飲食街
「初音小路」の朝です。どこのお店も「ホッピー」の旗や看板を出しているのが浅草の特長ですが、最近ではこれがブームになってしまって、値段はビールと変わらなくなってしまったとか。ちょっと前までは、ビールは高いので、雰囲気だけがビールの「ホッピー」だったんですけどね・・・。正直いって「ホッピー」は、不味いよ。
   

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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 この日記にも時々登場する、街中を張り巡らされた電線の束。これらの中にも、重要な情報が行き来している線も多いのでしょうね。現在のライフラインそのものがこのようにむきだしで良いのでしょうか。
 先日、我が家の近所のマンション完成時の電気工事で、間違って別の配線を切ってしまって大騒動になったことがありました。これだけ大量な電線の中から必要な一本を取り出すっての、釣れた魚を引き揚げてみたら、大勢の人の釣り糸が絡まってしまい、誰の針に獲物が付いているのか解らなくなってしまう状況と同じじゃないのでしょうかね。
 あほまろはいつもこれらが気になって、あちこちの電線を記録しています。でも、記録し続けてから僅か6年間でも、かなりの部分が地下に埋設され、電信柱が撤去されていくのです。下町のイメージも、どんどんすっきりとしてしまうのでしょうね。
   


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5他
撮影枚数39枚