あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年2月4日 (土) 旧暦1月7日先勝

- 立春 -

日記


『今朝の浅草』
 晴天で素晴らしい冬晴れになりましたが、気温の低さも素晴らしい朝です。夜明け前まで氷点下だったようで、水溜まりや下水の中にまで分厚い氷が張っているほど。今日は立春だというのに、寒いのなんのって、この冷え込みはこの冬一番なのじゃないでしょうか。なんでこんな朝に散歩をしなくっちゃいけないんだよ”モモちゃんに八つ当たりするあほまろを余所に、モモちゃん“寒さなんかへっちゃらだよ”、元気に尻尾を振りながら、あほまろを曳くかのように歩いているのが悔しいね。こんな朝に限って、いつもの用足し場でもなかなか用を足してくれないんです。意地悪してるんだね、まったく・・・。
 暦の上では立春です。「暦便覧」には「春の気たつをもつてなり」と記され、今日から立夏の前日までが春ってわけです。立春以降に初めて吹く南寄りの強風を「春一番」といい、どんどん暖かくなってくる証拠ですが、昨夜から今朝にかけて、強くて寒い北風が吹いてます。これがまた寒さに拍車をかけているかのようでした。
 立春の前日が節分です。浅草寺では恒例の節分会が開催され、福寿の舞や豆撒きなどが行われました。この詳細は「昨日の行事」でご覧ください。節分会で行われた豆撒き、一般人が2回、文化芸能人が4回と合計6回でおよそ200名の方が浅草寺本堂に特設された縁台から豆をいたのです。当然、撒いた豆を空中で受け取らなければ地面に落ちてしまいます。落ちた豆は拾われることも無く集まった大勢の人達に踏みつぶされてしまう運命。それが、今朝の写真のように黄色い絨毯のように敷き詰められているってわけです。写真ではちょっとだけ色が変わっているしか見えませんが、実際はもっともっと黄色く広がっているのですよ。
 これも、3年前だったらハトが群がって総てを食べ尽くしてしまったのですが、今となっては境内を追い出されてしまったハト、せっかく美味しい豆が散らばっているっていうのに、帰ってくる気配無し。境内の清掃員がせっせと掃き集めているのでした。
 あほまろは毎年、浅草寺で販売される「福豆」を買って、我が家で豆撒きをします。豆の中に落花生や小銭などを入れ、我が家の子供たちが喜んで走り回ったのがついこの間のように思い出します。昨夜は、子供達の変わりに喜んだのは我が家の犬たちでした。あほまろの“福は内〜!”のかけ声で、豆を追いかけてバタバタと走り回っている姿に、家を出てしまった子供達の面影と、楽しかった時代がダブって見えてしまうのでした。
 毎年繰り返しやってくる
年中行事。それぞれの人生を過ごして来た思い出を振り返えさせてくれる役目も担っているのでしょうね。子供達もそれぞれ、昔を懐かしく思い出しながら節分の夜を過ごしていてくれたら良いのですが・・・。
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『今朝の雷門』

 節分会の看板が無くなっただけで、いつもと変わりの無い雷門です。
   

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『今朝の一写』
 水溜まりが凍っています。かなり厚くて固いようです。モモちゃんが乗っても割れなかったので、あほまろもちょっと乗ってみました。壊したらもったいないな、なんて思いながら恐る恐る、バリッ、やっぱり割れてしまいましたよ。手前の割れ目があほまろの足跡です。
  
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『今朝の境内』
 正月飾りが無くなった仲見世商店街の沿道に、昨日までは節分会の横断幕が掛かっていたのですが、それも終わり、確定申告の黄色い垂れ幕だけとなってしまいました。この状態は今月17日までで、18日からパ〜ッと桜の花で明るくなるのです。それが合図であるかのように、「春一番」が到来するのです。確か昨年は2月22日でしたね。もうすぐ春ですね・・・。
   
 それにしても良いお天気ですね。一つ無い晴天です。実は、空の青色はPLフィルタで強調してみたのです。
   
 2月8日の針供養が行われる淡島堂です。針供養の碑の周りには紅白の幕が張られ、周りには奉納提灯が並びました。
   
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『昨日の行事』

 節分会には、浅草寺舞のひとつ、「七福神の舞(福寿の舞)」奉演されます。この踊りは、昭和39年4月に創始され、一般人と文化芸能人の豆まきの間に2回奉演されるのです。
 浅草寺舞はこの他に、「金龍の舞」「白鷺の舞」と、浅草寺の三大奉納舞になっているのです。
   
 午後4時から「文化芸能人」の豆撒きが始まります。総勢80名の方が参加される豆撒きですが、舞台の関係で、4回に分けて開催されました。その一回目と二回目には、テレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の番組の宣伝を兼ね、出演者揃っての登場です。集まった人の中には、ジャニーズ系の若い男性目当て追っかけ風の女性たちも混じって黄色い声を張り上げていました。
   
 渡る世間は鬼ばかりなので、鬼を追い払おうとの企画で芸能人が参加するのは良いのですが、このような横断幕まで持ってくるのってやりすぎですよね。まるで、TBSの宣伝のための豆撒きのようです。こんな露骨な宣伝をしてまで視聴率を稼ごうとする番組から鬼は絶対に逃げてくれないよね、えなり君。

   
 観音様の前に鬼はいないと言う事から「鬼は外」ではなく「千秋万歳福は内」と唱えます。 あほまろの師匠、三遊亭圓歌師匠、若圓歌師匠と並んで、漫才のあした順子師匠、長門裕之さん。一昔前ならとっても豪華な顔ぶれですね。なんて言ったら失礼でしたかね。帰り際、圓歌師匠が“今年はちゃんと写っているだろうな”。おやおやいつも口が悪い師匠ですね。ご覧の通り、ちゃんと写ってますよ。
     

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 浅草に直接関係の無いお話。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 昨日の節分会にもご参加された、漫才協会会長の内海桂子(84)が、昨年12月19日に東京駅の階段で転落し、右手首を複雑骨折していたそうです。どうりで、師匠は手に包帯を厚巻きにしていたのですね。東京駅の階段を下りる際に踏み外し、約40段転落。骨2本が折れる重傷で、全身麻酔の手術を受け1週間も入院していたそうです。
 
しかし、持ち前の芸人魂で、「受けた仕事は休まない」と1本も穴をあけておらず、手術6日後の12月28日からNHKラジオに生出演したり、元日にはフジテレビの生番組で鏡割りに参加していたそうです。昨日も赤坂の豊川稲荷と浅草・浅草寺の豆撒きのはしごだったようですが、とってもお元気な顔を見せてくれていましたよ。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5他
撮影枚数44枚