あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年1月21日 (土) 旧暦12月22日先負

- 東京は雪になりました -

日記


『今朝の浅草』
 この冬、各地から豪雪の便りが聞こえているというのに、東京は全く雪の無い穏やかな日が続いていましたが、東京もようやく世間並みに雪が降っています。それも今日は正午ごろをピークに夕方まで降り続くそうです。
 我が家の玄関を出た瞬間、モモちゃんの足が止まりました。一面銀世界となってしまった外の景色にためらったのでしょう。左右をキョロキョロ見渡し、自分なりに納得するまで暫しの間。ようやく、一年ぶりの雪を思い出したかのように、あちこち臭いを嗅ぎながら着いてくるのでした。
 雪が日常的でない東京、豪雪で困っている地方の方には申し訳ないのですが、北海道出身のあほまろですが、久しぶりの雪に心のどこかが非日常感でわくわくしているのです。毎朝見飽きている街並みも、雪で真っ白に染まると全く違う土地にでも来たかのような新鮮さも感じてしまうのです。不断は全くカメラを向けることも無い我が家の前の歩道の飾られた花々、雪のおかげでまるで別物のように目立っていました。
 今日はセンター試験ですね。このところ、センター試験といえば「雪」、と感じている人も多いでしょう。
 確か、昨年のセンター試験の日も東京は雪の予報でした。しかし、東京で最も雪の多い日は1月ではなく2月に集中しているのです。気象庁の過去43年の統計では、2月26日(10回)で、次が2月25日(9回)となっています。これはあくまでも雪が降った日ですが、更に「雪が積もった日」でみると、2月17、18日のそれぞれ5回がトップとなっています。中でも、最近の20年でみると、2月18日が雪6回(積もったのは4回)で最も多いのです。東京の雪シーズンはこれからが本番ってところですね。
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『今朝の雷門』

 雪は降ると、寒さは和らぐのか昨日の朝のような寒さは感じません。ただ、モモちゃんを連れ、カメラバッグとカメラを下げた格好で傘を持っているので、撮影は大変です。気をつけないとファインダーに傘の先端が入ってしまうし、一眼レフカメラのファインダーは四隅まで100%見えていないこともあって、残念ながら今朝の写真の中にも、上部に傘の先端が写り込んでしまったものも多く見られるのです。
 この写真、残念ながら上の方に傘の先端が写り込んでいたのをトリミングして掲載しました。毎週末は、どんなに寒くても既にこの時間は観光客や除外馬券場に向かう人で雷門前が賑わいを見せ始めるころなのです。しかし、やはりこの雪が影響しているのでしょう、誰も居ない週末の雷門になってしまいました。また、毎朝、有料席を求める人で列を成している場外馬券場も、今朝は10名ほど、寒さよりも雪の方が影響が大なのでしょうかね。今日これからの東京、予報では、10センチほどの積雪があるそうです。
   

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『今朝の一写』
 雪が降ると、特に寒そうに見えるのが「母子地蔵」さんです。このお地蔵さんには、時々暖かい着物を着せてくれる方がいらっしゃるのですが、それらは大抵2〜3日で無くなってしまうのです。2週間ほど着ていたチャンチャンコが、今週月曜日に無くなりました。お地蔵さんも、生きている人間のためになった方が良いと思ってくれているのでしょう。しかし、寒さの中で、寒々と何も着ていない姿は見るに堪えない、そんな昨日、奇特な人によって、新たな着物と帽子が与えられました。雪が降る前で良かったですね。
 そんな姿の写真を撮っていると、お地蔵さんを詣でに来たおばちゃんが、“石仏に着物を着せるのはいけないんだよ。石仏はちゃんと服を身につけた姿で彫られているので、そのお姿だけで充分なのにね”。確かにそうでしょうが、何か身に付けている方が、お地蔵さんも子供たちも、優しく見えてくるんです。
  
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『今朝の境内』
 雪の境内、見慣れた光景も新鮮に見えませんか。弁天山の鐘楼です。
   
 浅草神社。朝から詣でた人の足跡がたくさん残っていますね。あほまろ同様、近所の人達は毎朝お詣りをしている証なのです。
   
 池の鯉は、人間が近づくと何か貰えると思って近付いてくるのです。寒く無いのかな・・・。
   
 モモちゃん、あちこち臭いを嗅ぎ回っています。雪に覆われると、普段と違った臭いがするのでしょうね。モモちゃんは裸足で歩いているのですが、特に嫌がる様子も無く、雪の上を楽しそうに歩き回っていました。
   
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『昨日の行事』

 浅草に暮らす、デコトラ運転手の活躍を描いた哀川翔主演の映画第3弾が完成し、浅草の生涯学習センターで完成試写会が開催されました。今回も、静岡県の清水を舞台に、真中瞳扮する記憶喪失の女性との恋をはじめとしたドタバタ騒動が展開する、お馴染みの人情コメディです。
 この映画の撮影は昨年の夏頃行われており、特に観光客の少ない早朝に撮影が行われていたため、あほまろとモモちゃんもしょっちゅう撮影現場を見ていた映画なのです。試写を見ながら、あ〜、あの時だった、このシーンも撮っていた、と、思った瞬間、あほまろとモモちゃんの後ろ姿が写っているじゃないですか。遠くで小さく、確かに、あの時、撮影現場を通通過していったっけ。
   
 主演の哀川翔は来られなかったのですが、プロディーサーの須藤為五郎さん、監督の香月秀之、それに映画に出演している美女軍団の方による舞台挨拶が行われました。
   
 上映に先駆け、我が浅草ジンタの演奏会も行われたましたよ。トラック野郎に捧げる歌、
かつての名作「爆走一番星・トラック野郎」のテーマソングで、完成を祝ったのでした。
   
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 浅草に直接関係の無いお話。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 浅草の芸能人を育てるご主人で有名なお店、「捕鯨船」ご存じですか。ビートたけしの歌「浅草キッド」の歌詞の中にも出てくるお店です。ここのご主人もかつては「デン助劇団」の座員でした。そんなこともあって、往年の芸能人から今も活躍している方々まで、お店の常連としていつも賑わっています。
 昨日の試写会で上映された映画関係者も、もちろんここのご主人の知り合い、というか、ご主人の協力が無ければ映画が成り立たなかったほどの関係です。昨夜は、試写会の後、ご主人と一緒だったので、ちょっと寄ってみました。
 お店では、1月4日に浅草から生中継をした時、ご主人に出演して貰ったお礼にやってきたという、NHKのディレクターさんが待っていたのです。そのお隣には偶然、その中継を観て、九州から出張のついでに「捕鯨船」のお店を覗いてみたというお客さん。テレビの影響力って全国的ですね。おまけに、昨夜のテレビ朝日「スーパーJチャンネル」にも、町田忍氏の案内でレトロな食べ物として、ここのご主人が出演し、料理のことより、浅草芸人の衰退を熱く怒鳴るように語っていたそうです。
 ご主人の名前は河野さん。クジラだけに、ホエールってか。
   


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5他
撮影枚数87枚