あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年1月19日 (木) 旧暦12月20日先勝

- 行事が続きます -

日記


『今朝の浅草』
 とっても良いお天気ですが、気温は低く、外に出た瞬間、モモちゃんが嫌がるほど寒い朝です。こんな日は空気が乾燥しているために、富士山も筑波山も奇麗に見えるのです。すぐ目の前に有るかのようにクッキリした勇姿を見せている富士山、目を見張るほど見事な眺めでしたよ。そんな雰囲気は、写真じゃ判りませんね。
 富士山が好きなあほまろ、お風呂にも富士山が飾られているのです。それも、ちゃんと風呂絵師の中島さんに描いて頂いた本物ですよ。お風呂に入りながら見る富士山、外を見ると本物の富士山。ビルの間からではありますが、あほまろ家から見える自慢の風景なのです。しかし、最近は周りにどんどんビルが建っています。この風景もいつまで見えているのでしょうね。

 ここ浅草ではお正月が一段落しても、次々に行事が続くのです。昨日18日は今年最初の観音縁日。浅草寺のお坊さん全員が、一週間昼夜不断で陀羅尼会(だらにえ)と観音経を唱えてきた、「温座秘法陀羅尼会(おんざひほうだらにえ)」の結願日の「亡者送り」が行われました。詳細は「昨日の行事」でご覧ください。
 また、今日は、海外から日本を訪れる観光客の倍増を目指す「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の開会式が同じく浅草寺本堂前にて開催されます。今日は、浅草と大阪同時にオープニングのイベントが実施され、国土交通大臣や芸能人が多数開会のお祝いにやってくるそうです。浅草に訪れた観光客には、スキー場や温泉、アウトレットモールなど全国500カ所の割引情報を盛り込んだ25万部の小冊子も配られるそうです。
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『今朝の雷門』

 奇妙な筋状の雲が空一面に広がっています。こんな雲はどうして出来るのでしょうね。いわゆる地震雲とは違って、きちんと等間隔に並んでいる筋を見ていると、京都竜安寺の庭を彷彿させるようです。天の神様が熊手で雲を慣らした跡なのかな・・・。
   

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『今朝の一写』
 この写真はいったい何だと思いますか。特に意味は無いのですが、昨夜行われた「温座秘法陀羅尼会(おんざひほうだらにえ)」の亡者送りで、松明を持った鬼達が松明を地面に叩きつけて施餓鬼作法によって悪霊を鎮めたのです。その痕跡がまだ残っているのを写しただけなんです。昨夜は、鬼を追いかけて久しぶりに走った走った。
  
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『今朝の境内』
 ビジット・ジャパン・キャンペーン、「Yokoso!Japan」の会場設営が行われている浅草寺境内にも、雷門前と同じ奇妙な雲が浮いています。この雲、写真でご覧の通り、ちょうど浅草周辺だけに浮いているのです。その周りは総て青空でした。こんな時は、超広角レンズが効果を発揮するのです。
   
 桜茶屋にしては早すぎると思っていた茶屋は、ビジット・ジャパン・キャンペーン、の一貫として設営された「折り鶴茶屋」だったのです。羽子板やコマなど、和風な素材を中心に飾られていますが、何かアジア的なんです。あえて、アジアを意識したのでしょうかね。そういえば、今回のキャンペーンは、「旧正月は日本観光に」と、中国や韓国から観光客呼び込むのが狙いのようですから、アジアの方々に違和感の無い日本感の演出なのでしょうかね・・・。
   
   
   
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『昨日の行事』

 天下泰平、五穀豊穣、所願成就を祈る。浅草寺最大の行事
 毎年1月12日午前6時から18日午後6時まで、昼夜不断に勤修される密教の大法「温座秘法陀羅尼会(おんざひほうだらにえ)」結願日は亡者送りが行われるのです。
 この、難しい漢字は読んで字のことく、一座の修法が終われば、すぐ次の僧が交替に登壇修法し7日間に168座の観音法を修するために、台座が冷える暇が無いってことを表しているそうです。また、「陀羅尼」とは種々の善法を集めて退散させない呪文を意味する仏教用語です。
 「温座秘法陀羅尼会(おんざひほうだらにえ)」法要は、今年一年間の天下泰平と五穀豊穣、玉体安穏、万民豊楽を祈もので「亡者送り」の結願法要では、赤白の鬼が松明を地面に叩きつけ、その燃えかすを拾うことで邪気が払われると信じられているのです。
 
浅草の行事としてはあまり知られていないのか、見物客も100名ちょっとってところでしょうか、それでもなんとか大勢の人の中で行われているような雰囲気を写したくて、鬼と一緒に境内を走り回りました。
   
 本堂の電気が一斉に消された瞬間、松明を持った鬼が飛び出してくるのです。この後、本堂前の大香炉の周りを右回りに三周してから宝蔵門へと走ります。
   
 鬼たちは、宝蔵門の中で、松明を叩きつけながら同じく三周するのです。その痕跡が今朝の写真ってわけ。
   
 宝蔵門を出た鬼達は猛スピードで境内を走り抜け、銭塚地蔵尊で火を納めるのです。
   
 赤鬼は浅草寺のお坊さん、白鬼は一般から。今年の白鬼は仲見世のKさん。こんな化粧じゃいったい誰かは判りませんね。始まる前に、浅草寺内で撮らしてもらいました。この行事に参加する人は、朝から禊ぎを受け、お坊さんといっしょにお豆腐などの精進料理しか食べられないのです。Kさんお疲れさまでした。

     
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 浅草に直接関係の無いお話。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 いつもの散歩コースに有る居酒屋さんの前に、おかしな看板が掲げられました。「安くはありません。高くもありません」、これっていったいどんな意味でしょうね。普通という意味だと、安くはありませんってフレーズはおかしいし、高いのかと思えば、高くもありません。ん〜・・・・。朝から悩んでしまった。
   


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5
撮影枚数70枚