平成16年(2004)11月17日 水曜日

- 勢力的に -

 皆生温泉から観光タクシーを利用したおかげで、いろいろな観光地を勢力的に
巡ってきました。デジカメの写真を整理しながら、行ったことも思い出せない所
も、なんてのは大げさですが、帰ってから島根のどこに行ってきたのなんて聞か
れても全部は思い出せないでしょうね。観光旅行なんてのはそれで良いのかもし
れませんよね。
 昨日の観光で、あほまろが一番気に入ったのは、「怪談」や「耳なしほういち
」の作家でおなじみの小泉八雲さん関連の資料館です。特に、新婚時代に妻セツ
さんと暮らした元松江藩士の武家屋敷、この家の持ち主は小泉八雲との思いでに
大切に保存管理して今に伝えているのです。
 今も残る部屋の空間から、日本人以上に日本人らしい生活をおくっていた彼の
気も感じ取れるような空間でした。記念館には、実際に使っていた机や煙管など
と共に、三男一女の子供たちに対する愛情の品々、そんな生活の中から「知られ
ざる日本の面影」などを創造していたのでしょうね。帰ったらもう一度読み返し
てみたくなりましたよ。
 泊まりは玉造温泉です。弥生時代にこの場所で翡翠がとれ、勾玉を作った場所
からその名前が付いたそうです。温泉で暖まった後は、本場のどじょうすくいの
踊りを楽しみましたよ。どじょうすくいの安来節といえば、昭和50年頃まで、
木馬館で毎日行われていた浅草の名物でもあったのですよ。観客も踊りたくて、
こぞってステージに上がっていたのを思い出します。
 昨夜もお客さんも一緒に踊りましょうと、ステージの上から呼びかけていまし
たが、積極的に踊る人は居ないようですね。プロの踊り子さんがいってました。
“どじょうすくい、踊るのが恥ずかしいなんていってますが、私たちだって、見
られるのはもっと恥ずかしい踊りなんですよ”、でしょうね。
 安来節の安来市は松江の隣で、鋼で有名な街です。古来からのタタラ製鉄法を
展示した「和鋼博物館」なんて所も見てきましたよ。
------○------
 わずか2泊の旅行の2日目だっていうのに、妙に浅草が気になります。もちろ
んモモちゃんたちのことですが、地域のニュースも。そんな時はやっぱりインタ
ーネットのニュースをあちこち探してしまいます。そんな中に、浅草橋の人形屋
さんが毎年の世相を反映した「変わりびな」を発表したことが載っていました。
 今年最大の人気者は「韓流ブーム」の火付け役になった「冬のソナタ」のヨン
様なのだそうですよ。その次が大リーグ最多安打記録を84年ぶりに塗り替えた
イチロー、アテネ・オリンピックで銅メダルを獲得した浜口京子親子、プロ野球
初のストライキに踏み切った選手会の古田敦也会長などとなっています。
 でも、日本人の人気度を表すといわれる「変わりびな」に韓国人が登場するっ
てのもちょっと不思議な感じです。この「変わりびな」は1月7日からひな祭り
まで店頭にて公開されるそうですが、それまでにもっとすごい人気者が登場した
ら臨機応変に取り替えるのでしょうかね。今年は全部で6体の「変わりびな」を
制作したのだそうです。
 来月の羽子板市でも、毎年の世相を反映した羽子板が話題になりますが、これ
も同じなのでしょうね。羽子板の上であの眼鏡のヨンさまが笑っているのって、
考えただけでも気味が悪いですね。あほまろは浜口京子親子が気合いを入れてい
るような羽子板の登場を願っているのですけど。
 浅草寺納めの観音縁日に開催される羽子板市は、12月18日ですよ。
------○------
 今日はこれから出雲大社をお参りし、出雲蕎麦を食べてから帰ります。あ〜、
長かったようでとっても短かかった旅も終わってしまうのですよ。でも、ようや
くモモちゃんに会えるって喜びの方が大きいかな。
 “旅の楽しみは帰るところがあるから”、待っている犬が居るかともいえます
ね。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数122枚