平成16年(2004)10月4日 月曜日

- 仏の教え -

 雨々降れ降れもっと降れ・・・。どうでも良いけど開き直らなければやってら
れない連日の雨ですね。今朝なんてのはもう、激しいなんてもんじゃないんです
よ。モモちゃんはもちろん、あほまろのズボンもビッシャビシャ、おまけに跳ね
上がった泥までくっついていやがんの・・・。
 “雨なんか関係ないんだよ”、いつものおばちゃんがおじぞうさん達にお花を
上げに来ています。境内に」並ぶ6体のお地蔵さんと、二尊仏のために毎月やっ
てくるのです。以前は毎月10日と決めて来ていたのですが、最近は身体の調子
が悪いので気分次第になってしまったとかいっていましたが、まだまだしっかり
してますよ。
 おばちゃん、昭和20年3月10日の東京大空襲の時にこの場所で生後3ケ月
の子供を亡くしたのです。それで、毎月10日にお参りをしているのです。おば
ちゃんが花を上げているお地蔵さんは大戦で亡くなった方を祀った平和地蔵尊で
す。毎月のお花代も大変でしょうね、“自分で造っているからタダみたいなもの
だよ”、気丈なおばちゃんきっと息子の分まで長生きするんでしょうね。
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 雨の中でも、元気なのが子ども達です。今朝はちょっと寝坊してしまったので
8時を過ぎての散歩になってしまいました。この時間は、あちこちで浅草寺幼稚
園に通う子供達と出逢う時間です。元気に“おはようございます”と挨拶する子
供もいれば、恥ずかしがって何も言えない子供など、モモちゃんも喜んで子供達
と戯れるのです。
 その中で、一人の子供が「ぽっぽ」と書いた赤いたすきをかけています。朝の
ご挨拶の当番を表すたすきのようです。そういえば、浅草寺幼稚園のマークはハ
トでしたね。ここの幼稚園では、ハトという身近な生き物を可愛がることによっ
て自然と人間の融和と協調を教えているのですが、その母体である浅草寺さんで
は、境内からハトを追い出すのに躍起になっているんです。こんな状況であって
も、幼稚園児にだけは、“ハトは大切にしましょうね”なんて、みせかけの善事
を教えているのですね。
 見えない風景を描き出したり、触れられないものに形を与えたり、仏の教えは
人間の五感を超えた魂があるようです。現実のハトを追い出してしまっても、象
徴とする偶像を敬うことが、仏の教えなのでしょうかね。
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 「失せ物」の日なんて記念日を知っていますか。失った物を本気で探してみる
と必ずそれが出てくる日なのだそうです。まるで神懸かりな記念日ですが、なぜ
このような記念日になったのかというと、NTTの電話番号案内が104番なの
が起因となったとかラジオで言ってました。こんなの真面目に信じる人って幸せ
でしょうね。
 “さがしもの”というと、“捜し物はなんですか、みつからないものですか・
・・”、井上陽水の歌を思い浮かべる方も多いでしょう。この“さがしもの”、
の漢字が「探」「捜」の二つ有るのをご存じですか。これを書いていて、変換が
二個出てきたので築きました。この二つはどっちでも良いように思うのですが、
かなり違った意味になるようです。
 正確な意味を調べてみると、欲しいものを商店などで見つけ出そうとする場合
に「探」で、紛失してしまったものを見つけ出そうとする場合に「捜」を使うの
だそうです。それじゃ井上陽水の歌はいったいどっちの漢字を当てはめたら良い
のでしょうね。歌詞カードが無いので解りませんが、まさか買い物で何かを探す
って訳じゃないだそうな・・・。
 今日の記念日を確かめるため、以前から探しているあほまろがどっかに大切に
仕舞い込んでしまった腕時計を探してみましょうかね。これが、「失せ物」の日
に、本当に 出てきたとしたら、仏の教えよりも凄いことになったりして・・・。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数26枚