平成16年(2004)9月24日 金曜日

- 年相応 -

 モモちゃんは元気が良くなったとはいえ、やはり年齢の影響でどっちかという
とのんびり歩く方なので、同じく年輪を重ねたあほまろにはちょうど良い散歩相
手なのです。いつもの散歩仲間の中に、あほまろよりもず〜っと年輪を重ねてい
らっしゃるおばさま、正月頃に生後3月の柴犬を連れて楽しそうに散歩仲間に加
わってきました。そのころは子犬なので良かったのですが、柴犬の成長は早く、
今ではモモちゃんより大きくなってしまったのです。
 それが大変、若いので元気があるし、何にでも興味が有るようで、あっちに行
ったりこっちに行ったり時々走りだしたり、まるで犬に曳かれながら散歩をして
いるようです。“毎朝とっても疲れるけれど、飼ってしまったので仕方がないで
すよね”、そんなことぼやいていましたよ。
 旦那さんが亡くなった寂しさを紛らわすために子犬が欲しくて店頭で衝動買い
をしてしまったそうです。でも、いつまでも子犬ではいられないのですよ。もっ
と小型犬を選んだらよかったのに・・・。なんていっても、柴犬の愛くるしさは
、他の犬に求めることは出来ませんよね。柴犬は長生きしますよ、おばちゃんも
元気な愛犬のパワーで長生きできるでしょうね。
 その反面、もうすぐ20才になるというシーズーを連れてよたよた散歩してい
るおばちゃんもいます。“老人同士、一緒に死ねれば良いね”、そんなこと言い
ながら毎日浅草寺周辺を同期を合わせたように、よたよたよたよた、見ていてと
っても微笑ましいお姿なのです。
 あほまろとモモちゃんの姿も、端で見ている人には年相応に見えているのでし
ょうね。もうすぐ二人も、よたよたよたよた・・・・。
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 浅草寺境内では、菊祭りの奉納提灯を飾る枠組みの組み立てが行われておりま
す。ここに提灯が下がるのは年末年始、春の桜まつり、三社祭と秋の菊祭りの年
四回です。しかし、年々寄付をする企業が減ってしまい、今では宝蔵門の両側を
埋めるのにも苦労しているようです。六年前の写真をみると、菊茶屋から菊の展
示棚いっぱいに提灯がぶら下がっています。今年はいったい何個吊せるのかな。
 きゃ〜!可愛いぃ〜!、目を瞑り真剣に浅草寺をお参りしている背後から黄色
い声が、なんとアメリカンんスクールの小学生たちが集まってモモちゃんと写真
を撮っているじゃありませんか。聞いてみると、横田基地の小学校から課外授業
で浅草に来たそうです。小学生だというのに、みなさん日本語がとっても上手な
のに驚きました。授業は英語で行うけれど、それ以外は友達と日本語を使ってい
るのだとか、何故日本語なのかを聞くと、“日本に住んでいるから”、当たり前
の答えが返ってきます。
 買い物などはもちろん、雑誌やテレビはアメリカのものよりおもしろいので、
みんな英語より日本語が上手になってしまうのだとか。日本に住んで10年目に
なるという先生、日本語は話せないんですって。子ども達の方がよっぽど賢いの
でしょうね。
 おみくじを持って走って来た女の子、“吉・これ何て書いてるの”。簡単にお
みくじを説明をしてあげると、“あぁ、大吉が欲しかった・・・”、おいおい、
ちゃんと知ってるじゃないか。隣で見ていたの男の子、“いつも基地の中だよ”
、ちゃんと洒落まで知っているし・・・。
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 日経新聞の朝刊の最終ページ「文化」に、友人の加藤豊氏の特集が載っていま
す。加藤氏は、燐票家(マッチラベルコレクター)で、明治9年、日本最初に作
られたとされる「新燧社(しんすいしゃ)」が当時の大蔵省紙幣局で作ったとい
幻のラベルもお持ちなのです。11月には、燐寸の本も出版されるそうですよ。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数18枚