平成16年(2004)8月21日 土曜日

- 普段の風物詩 -

 モモちゃんがとっても喜んでいます。歩きながら何度も何度も確かめるように
、あほまろの顔を見上げています。たった二日間留守をしただけなのにもう二度
と帰って来ないんじゃないかと思ったのでしょうかね。
 留守中は女房が散歩をさせていたのですが、毎朝早く帰りたがっていたそうで
す。いったいモモちゃんはどんな考えであほまろを待っていたのでしょうね。犬
って動物は人間には理解出来ない行動をとるものです。あの日の朝の散歩時、マ
ンションの下に出た途端、上を見上げてもの凄い剣幕で吠えるのです。いままで
見たこともない態度でした。きっと、母がお別れにやってきていたのかもしれま
せんね。
 実は、あの日のあほまろも奇妙な夢を見ていたのです。なんと、柔道選手とし
て友人連中が応援する中で、金メダルをとったのです。そこになぜか元気な母親
もいるではありませんか。“あれ、どうしてこんな所まで来たの・・・”、そん
な問いかけに何も答えなかったような・・・。
 札幌で慌ただしく過ごした3日間、気が張っていたのかゆっくり悲しむことも
出来ませんでしたが、昨夜書斎で一人になってしみじみと悲しみが襲ってきまし
た。モモちゃんが慰めてくれるかのように寄り添って、涙をなめてくれました。
 悲しみを乗り越えて、“明日からまた頑張りましょうね”、そういいたそうな
モモちゃんだったのかも・・・ 。
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 19、20日と僅か二日間ご無沙汰しただけなのになんとなく懐かしさをも感
じる浅草寺境内です。実家で、子供達と一緒に見た母親の写真アルバム。その中
に父と写っていた浅草の風景は、今でもなんら変わることの無い雷門や本堂周辺
なのです。
 あの写真ではこの辺に立っていたっけ、ここの前も、あそこも写っていた。そ
んな目で見ていると、いつもとは全く違った観点から浅草寺周辺の見慣れた風景
です。なんとなく新鮮な感動を得ることができたような・・・。
 両親が最後に浅草を訪れたのは、景気上昇の機運が高まっていた、昭和56年
の春でした。今でも思い出すのは、1月に郵便料金が値上げされ、はがき20円
が30円に、封書50円が60円になったばかりだというのに、4月1日には再
値上げで、はがき40円になった年です。短期間にいきなり倍に値上げしてしま
ったのですよ。
 なぜそんなことを覚えてるえているかというと、当時のあほまろは郵便スタン
プのコレクションをしており、全国各地の郵便局に郵送で記念押印を依頼するの
に夢中になっていたからなのです。でも、この値上げがきっかけで熱が冷めてし
まいましたけどね。
 また、この年の8月には「第1回浅草カーニバル」が開催された記念すべき年
でもあります。今年は第24回目ですよ。
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 ハトの喧嘩って見たことありますか。浅草寺北側の石橋の上で2匹のハトが争
っています。橋の欄干の下に飛び出した場所の取り合いなのでしょうか、お互い
の嘴で相手を突きあって血を流しているのです。ここにエサがある訳じゃないの
にいったい何が原因なのでしょう。喧嘩をしていたハトも騒ぎを聞きつけ集まっ
てきた大勢のギャラリーに驚いたのか、こっちを見た瞬間どっかに飛んでいって
しまいましたよ。
 これも、ここでエサを与えなくなったフラストレーションなのでしょうかね。
ハトたちも生き延びるためには必死なようでした。
 また、銭塚地蔵尊前に週に2〜3回やってくる魚の行商さんを、遠くで狙って
いる猫たちもいます。ちょっと油断して蓋を閉めるのを忘れて何度も盗られてし
まったそうです。今朝は新鮮なサンマがいっぱい詰まっています。“本当は、蓋
を開けて新鮮な魚を見せておきたのだが、猫がいるんでね・・・”、遠くでこち
らの様子を見ている猫、行商のおじさん、憎らしそうな目で睨んでましたよ。
 こんなのも観光客に判らない普段の風物詩なんですよ。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数20枚