平成16年(2004)7月27日 火曜日

- 納涼 -

 熱帯夜で寝苦しかった翌朝は目覚めが悪いですね。息子がどたばた歩いている
音で目覚め、時計を見るとな、なんと8時を過ぎているじゃありませんか。これ
は大変、モモちゃんもきっと騒いでいるだろうと行ってみると、モモちゃんも寝
苦しかったのかまだ寝ているじゃありませんか。ここん家は、親子ペット揃って
寝坊なんですからね。
 最近では、気持ちよく散歩が出来る時間は、6〜7時頃までです。今朝のよう
にちょっと遅くなっての散歩は、抜けるような青空に眩しい太陽がしっかりと上
がってしまって、暑さも本格的になっているのです。いつものコースを回って帰
るころには、全身汗まみれになってしまうんです。モモちゃんは汗をかかないの
で暑さを発散するのは舌でハアハアするだけ。どうりで、身体の割に舌は人間の
よりも大きい理由が判ったような・・・、朝から暑さであほはバカだね。
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 花火大会までいよいよあと4日。隅田川両岸の鉄柵工事がほぼ完成したようで
す。なにもこれまでしなくても良いのではと思うのですが、以前に大勢の人で混
雑し、後ろから押されて川に落ちてしまったことが有ったそうです。それ以来、
隅田川の両岸全体を柵で覆うようになったのだとか。また、立木やベンチなども
危険だという理由で覆われてましたよ。なんたって、90万人以上の人が押しか
けるのですから、しかたがないのでしょうね。
 花火大会には冠として、必ずといって良いほど「納涼」の文字が付いています
よね。この意味は、暑さを避けて涼しさを味わうってことです。これを冠に付け
るイベントとして「おばけ大会」とか、「納涼船」なんてのも涼しさを感じる行
事ですね。
 あほまろは「納涼」という文字で思い出すのは、京都の鴨川で友人達と楽しん
だ「納涼床(ゆか)」ってのですよ。知り合いのお茶やさんが手配してくれた、
鴨の川面をあでやかに彩る特別仕立ての納涼床。三味線の音と、舞子さんの踊り
で暑さなんてぶっ飛んでしまう、これが本当の「納涼」っていうのでしょうね。
 この「納涼床」の歴史は大変古く、豊臣時代の頃、裕福な京の商人が遠来の客
をもてなすために、五条河原付近の浅瀬に床几をおいたのが始まりといわれてい
ます。江戸時代には、いま楽しんでいるよな「納涼床」の形態ができあがり、禊
川の上に床が張られるようになったのは昭和になってからだそうです。
 そういえば、そのお店の女将さんが言っていたのは、昔、貧しかったころの竹
久夢二も「納涼床」で遊んだそうです。その記念に今でもお店には彼の絵が掲げ
られてましたけど・・・、貧しかったころにこんな贅沢な遊びが出来たっての、
ちょっと引っかかったんですよ。また、昭和の始めの彼はすでに有名人。
 そういえば、有名人が貧しかった頃に住んでいた家とか、生家の復元なんての
もみんな立派な家に見えてしまうのと一緒なのでしょうね。貧農で掘っ立て小屋
のような家で育った野口英世の生家。今でも記念館として保存公開されてますけ
ど、8畳の居間と次の間2部屋付きでとっても立派な貧農家だったりするのです
よね。野口も自分の伝記を読んで、“嘘っぱちを書くな”と激怒したとか。
 さて、今週末は90万人の人混みの中で、他人の頭を除けながら見る花火で、
「納涼」を味わおうじゃありませんか。
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 先週浅草にどでかいシダックス・カラオケが出来ました。オープンの時には野
球チームの関係なのか、話題のミッチーサッチー夫妻なんてのも来ていたそうで
すよ。なんで、浅草のど真ん中にこんなのが必要だったのでしょうかね。それで
なくても、観光客の滞在時間を増やそうと商店街は必死になっているっていうの
に、これじゃせっかく呼び込んだ観光客の滞在時間を、カラオケに取られてしま
うってこともあるかも知れませんよ。
 「カラオケは浅草に限る」なんて評判になればそれで良いのでしょうが、みな
さんも浅草に来て、六甲おろしを歌って盛り上げましょう。日本のプロ野球を!

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数22枚