平成16年(2004)7月15日 木曜日
- ヘェ〜 -

 盂蘭盆の精霊棚が飾られるのは今日までですね。みなさはお墓参りをなさいま
したでしょうか。あほまろ家の墓は北海道なので滅多に行けませんが、宗派は違
いますが、同じ仏教の寺院を毎朝お参りしていることで勘弁してもらいましょう
ね。仏教の世界では、宗派を問わず大日如来さまを中心にした巨大なネットワー
クで結ばれているのです。北海道と東京の距離なんてのは誤差同然、だって、大
日如来さまは太陽なんですから。
 お盆の由来ってのを調べてみました。サンスクリット語で、「地獄や餓鬼道に
落ちて、逆さづりにされ苦しんでいる」という意味なのだそうです。そのために
供養を営むのがお盆(盂蘭盆会)なのです。「七月十五日に、過去七世の亡き先
祖や父母たちのために、御馳走を作り、僧侶たちに与え、その飲食をもって、供
養する」ことによって、ご先祖様を供養することができるのです。
 なんと、過去七世代の先祖ですよ。あほまろが知っている先祖は、おじいさん
までですけど、そのう〜んと先が有ったから今のあほまろが存在する。そんな訳
で、今朝は浅草寺境内に有る支院総てをお参りしてまいりました。
 江戸時代から昭和初期までは、お正月とお盆には奉公人が休みをとって実家に
帰ることが出来る「藪入り」という風習がありました。当時は、仕事を見習うた
めに、職人・商人ともに、十三・四歳頃から師匠や商家を選んで丁稚奉公にでた
ものです。丁稚たちは例年、この薮入りだけは主人から衣類万端与えられ、小遣
いをもらって親許へ帰ることが出来たのです。
 あほまろが集めている浅草の絵葉書の中にも、映画館や芝居小屋には、お盆特
別興業と書かれ、その周りに奉公人や丁稚のような格好をした連中がいっぱい写
っているお盆の藪入り時のものが有ります。「盆と正月」年に2度しか無かった
休日、お墓参りに田舎に帰るなんてのは口実で、きっとみなさん浅草の繁華街で
遊んで帰ったのでしょうね。そして観音様をお参りして帰ったのでしょう。これ
も、仏教という巨大ネットワークのなせる技なのかもしれませんね。
 でも、近年のお盆と浅草は訪れる人も少なくてちょっと寂しい状況なのです。
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 土用の丑の日には鰻を食べるといったいどうなるのでしょう。それは、それは
・・・、きっと美味しいのでしょうね。鰻の栄養としてはビタミンAが多く、B
1・B2等々エネルギーもタンパク質も脂質もしっかり多いスタミナ食品といわ
れていますね。それで、季節の変わり目に精力を付けるために食べると良いとさ
れてきたのです。
 しかし、各季節それぞれに土用があるのですが、なぜか夏の土用だけが一般的
になってしまったかというと、江戸時代神田の鰻屋さんから宣伝文句を頼まれた
売れっ子コピーライターの平賀源内が「土用の丑の日の鰻」ってコピーが大流行
してからなのですって。ですから、いくら栄養がるからってこのクソ暑い時期に
鰻なんて食わなくても良いんですよ。あほまろは、寒い冬の日に暖かい鰻重を頂
くのが一番好きですけどね。
 みなさんは、平賀源内と聞くとまずはエレキテルを思い出すでしょうが、この
平賀源内さん。当時は相当な変人・奇人として相当に有名な江戸のアウトローだ
ったようですよ。
 そんな彼の性格を表した当時の資料が存在します。そのころ屁を見事に屁り分
け、鶏の鳴き声や三味線の伴奏を奏でるといった「放屁男」が江戸で人気だった
ようです。源内は、この男を彼の著書「放屁論」で評するには、「古今東西、こ
のようなことを思いつき、工夫した人は誰もいない」と絶賛しています。
 さらに「放屁論後編」では、「火の原理も屁の原理も同じようなもの、わしは
大勢の人間の知らざることを工夫し、エレキテルを初め、今まで日本にない多く
の産物を発明した。これを見て人は私を山師と言った。つらつら思うに、骨を折
って苦労して非難され、酒を買って好意を尽くして損をする。・・・・いっそ、
エレキテルを屁レキテルと名を変え、自らも放屁男の弟子になろうか」。彼は、
放屁男を自分自身の自画像として描いているような男だったのですよ。今でこそ
「万能の天才、時代の先駆者、土用の鰻の創作者」などと評価されていますが、
当時は、“時代に束縛された変人”でも有ったのでしょうね。
 屁といえば、北挑戦の将軍様の屁の臭いは、「世界中のどんな高級な香水より
も香しい臭い」なのだ。喜び組の娘さん達が教育されているそうです。
 知ってますか?ウナギの産卵場はグアム北西200Kmにある海山の近くで産
卵して、北赤道海流で西に運ばれ、この間に成長し、柳の葉のような体型をした
葉形仔魚になるフィリピン沖で、黒潮の流れに乗り換えて日本沿岸にやってくる
のです。日本にやって来る頃には、透明なシラスウナギへと姿を変えているので
す。それが川に登ってきて、次第に色素がついて黒っぽくなるのですよ。
 ヘェ〜、ヘェ〜、ヘェ〜、ヘェ〜、ヘェ〜、ヘェ〜、ヘェ〜・・・・。
は〜ぃ萬へェでした。プゥ!
 音のしないおならより、音はすれども姿は見えない、まるで将軍様は屁のよう
な、♪ 屁〜を合わせてみつめるだけで〜〜UFO♪

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数27枚