平成16年(2004)7月9日 金曜日
- 四万六千日の前日 -

 暑い日が続きますね。昨日も東京は35度まで上がったそうですよ。こんな日
は何処にも出ないで、クーラーの効いた部屋の中にこもっているのが一番ですが
、そうもいかないのが辛いですね。
 テレビのCMで、夜店で買ったのか、浴衣の女性がビニール袋に入った金魚を
頭に乗せて涼んでいるのが有りますよね。何のCMだったか忘れましたが、この
三日間の猛暑の中であのCMが目に飛び込んでくると、“涼しそうだなぁ”なん
て真剣に思ってしう良いコマーシャルですね 。6月頃から流れていたのですが、
その頃は何にも感じなかったのに、最近はあのビニール袋がやけに涼しそうに感
じてしまうのですよ。
 でも、CMの基本である、“何を宣伝したいのか”がぼやけてしまうってのは
良いCMって言えないのかもね。あの商品は何だったっけ・・・。
 ほおづき市の初日、まだほとんどのお店は準備中ですが、宝蔵門の一角だけは
店作りも終わり、浴衣の女性がたむろしております。毎年、テレビ局が用意する
やらせの浴衣の女性達ですね。みなさん早くから準備をされたのか、汗だくで放
送が始まるのを待っていました。これが画面に写るときっと涼しそうに見えるの
でしょうね。そして、浅草のほおづき市は早朝から浴衣の女性達で賑わっている
のだという誤解と共に、全国に伝わっていくのでしょうね。
 いつもと雰囲気の違う境内と、奇妙な臭いのする赤い実に、モモちゃんは用も
足せないで、ちょっとおびえているような。いったい犬の目にはどんなに映って
いるのでしょうね。
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 四万六千日の功徳日です。今日と明日は観音様をお参りすると、四万六千日お
参りしたのと同じ功徳が与えられるという、とってもありがたい日なのです。2
日共にお参りすると、九万二千日の功徳、252年以上も毎日お参りしたことに
なるのかと思って調べてみると、江戸名所図会などには7月10日とされている
ので、御利益が頂けるのは明日だけのようですよ。
 毎日こつこつとお参りするのが面倒くさい方には、うってつけの記念日じゃな
いですか。胸を張って“俺は百年以上も毎日お参りしているのだ”って言えるの
ですからね。でも、「仏の沙汰も金次第」といわれてますので、それはそれなり
に差し上げておかなければ果報もそれなりかも。何はともあれ真夏の風物詩「ほ
おづき市」が始まったのです。
 ほおづきの漢字は“鬼灯”です。仮名で書くと“ほおずき”なのですが、浅草
では「ほおづき市」って書くのです。音は一緒でも“ず”と“づ”の違いって大
きいんじゃありませんかね。
 広辞苑で調べてみると、「鎌倉時代まで“ず”と“づ”の区別があったが、以
後混同し始め、現在一般には“ず”と“づ”の区別はない」のですって。従って
どっちを使っても間違いが無いってことですよ。
 ちなみに、ほおづきも調べてみると、「ナス科の多年草。茎の高さ60〜70
センチメートル。葉は卵状楕円形。黄緑白色の花を開き、球形の液果が嚢ふくろ
状にふくらんだ宿存萼がくに包まれて赤熟。果実は種子を除いて空にし、吹き鳴
らす。根を鎮咳・利尿薬に使用。丹波酸漿。〈本草和名〉[広辞苑第五版] 」
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 ホオヅキは、ナス科の多年草ですって。実はあほまろ、なすびが大嫌いなので
すよ。なぜ嫌いなのかの理由は思い当たらないのですが、嫌いなのです。それも
、八百屋さんの店頭に積まれている黒光りするなすびを見るだけで鳥肌が立って
しまうのです。これって、一種のアレルギーなのでしょうかね。
 旅館の朝飯に、見るに堪えられないでっかいなすびの上に挽肉を入れた料理な
んてのが良く出てきますね。あんなの見るだけで食欲が無くなってしまいます。
あほまろが旅行に行くと、お料理から“なすび”と“いくら”だけは外して貰う
ように注文をしておくのです。それが間違って出て来ようものなら、二度とその
宿には泊まってやらないんですよ。それだけ、嫌いなんです。なすびが・・・。
 初夢に見ると縁起がよいといわれる「一富士二鷹三なすび」の諺で、なぜ三番
目になすが入っているのかも不思議です。これは、日本一の山「富士山」、賢く
て強い鳥「鷹」、大願を『成す』ということで「なすび」が選ばれたっていいま
すが、一節には徳川家康の好んだものが「富士山、鷹狩り、初物のなすび」だっ
たともいわれてますね。
 でも、ナス科のホオヅキは食べたことが無いけど見るのは好き。なんでわざわ
ざナス科なんて書くんだ(怒!)。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数28枚