雨の予報です。でも、起きあがって外を見るとまだ降ってはいなく、歩いてい
る人も傘は差していないようです。降り出す前に散歩を済ませてしまえとばかり
にモモちゃんを連れて飛び出したのでしたが、家を出て１分も経たないうちに、
案の定というか当たり前というか、強い風で横殴りの雨が無防備のあほまろを襲
ってきたのでした。
　傘を持って出直そうかなとも思ったのですが、ほんの小雨、“春雨じゃ濡れて
いこう”なんて風流とはいかないまでも、モモちゃんだって平気で歩いています
。ジャケットの中にカメラを仕舞い込み散歩を続けたのでした。
　いつものように雷門から境内に入ったのですが、通勤通学の人達は当然みなさ
ん傘を差して歩いていますが、犬の散歩をするみなさんには傘なんて無いのです
。みなさんも出かける時には降っていなかったと言っていますよ。ちょっとそこ
まで、そんな軽い気持ちがいけなかったようですね。
　仲見世のとあるお店では、降り出した雨を良いことに、普段３００円で販売し
ている１００円傘に４５０円の値札を付けて玄関先を塞ぐように並べられていま
す。突然強く降り出した雨に、観光で訪れたであろうインド人観光客がこぞって
買っていましたよ。まったく商売人ですね。そういえば、あほまろの知り合いの
書店主も１００円ショップで大量の傘を買っているのを目撃したことがありまし
たよ。お手軽に仕入れて多大な利益、みなさん良い仕事してますねぇ。
　叉木提灯が付けられた仲見世。三社大権現の幟が立てられた浅草神社。雨の中
あほまろと同じく傘も差さずに、カメラを持った同好会の連中が祭りの前の浅草
を撮っています。よく見るとみなさんライカのカメラじゃないですか。それも、
最近出たばっかりでバカ高いデジタルライカまで持っている人もいます。平日に
も関わらず遊んでいられるどっかの旦那連中なのでしょうかね。みなさん高級な
カメラを惜しげもなく雨に濡らしているのですから・・・。
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　ギリシアの哲学者・ソクラテスが、時の権力者から死刑宣告を受けて、刑の執
行として獄中で毒ニンジンをあおりって亡くなったとされる日。「哲学の日」で
す。この顛末は弟子であるプラトンの著作「ソクラテスの弁明」「クリトン」「
パイドン」に詳しく書かれていますが、紀元前３９９年の出来事ですから真偽の
ほどは解りません。ソクラテスは自説を著作として残さなかったといわれていま
すので、きっと、プラトンや弟子のアリストテレスによって誇張されて伝えられ
てきたのでしょう。
　そんな古代史を産みオリンピックの発祥の地でもあるギリシャのオリンピック
代表選考会が連日話題になっていますね。今朝のニュースでは、オーストラリア
代表選考会の男子４００メートル自由形で２位となったグレイグ・スティーブン
ズが、この種目での五輪出場を辞退すると明らかにした結果、選考会で失格した
スター選手、イアン・ソープの代替出場が可能になったなんて裏工作見え見えの
ニュースも伝わってきました。
　日本の代表選考だって、オーストラリアと似たり寄ったり。きっとギリギリに
なって、“マラソンのアイドル高橋尚子さんが五輪出場を決める”なんて記事も
あり得るかも・・・、そんなことも考えてしまいました。
　レスリングの７２キロ級で出場を決めた浅草の浜口京子さん。その翌日、浜口
ジムの近所に住む犬仲間の奥さんが自分のことのように喜んでおりました。
“私もこの機会に応援に行こうと思っているのですよ”
“ギリシアは古代史のふるさとなので、ギリシアオリンピックだけじゃ無く、
　観光も楽しんで来てくださいね”
“いやね、ギリシアオリンピックじゃ無く、アテネオリンピックだよ・・・”
　・・・叱られてしまいました。
　そういえば「東京オリンピック」は一般的ですが、「日本オリンピック」とは
言わなかったですよね・・・。でも、その奥さん、アテネがギリシアの街である
ってことを知らなかったような・・・。
　『無知の自覚が「知恵」の名に値し，しかもそれこそが唯一の「人間の知恵」
である 』ソクラテス