平成16年(2004)4月7日 水曜日
- ♪花の首飾り -

 日増しに暖かさが増してくると、街の中も薄着が目立つようになってきました
。幼稚園に通う子供は上着を母親に預け、半袖で走り回っています。早朝から歩
道の敷石の工事をしている作業員さんたちも厚手の作業服を路上に脱ぎ捨て、ラ
ンニングシャツ一枚になって黙々と作業を進めています。
 体感的にはそんなに暖かい訳じゃないのですが、昨日と違って風が無いのが暑
さを増幅しているのでしょうね。あほまろもモモちゃんとゆっくり歩いているだ
けなのですが、ジワッと汗が浮いてくるような。やっぱりジャケットなんて着て
こなければ良かった・・・。そんな爽やかで、春真っ盛りの浅草です。
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 昨日はあほまろの誕生日。会社の秘書や役員連中からたくさんのプレゼントが
届きました。この時期だけは自分では普段は絶対に買うことの無い高級な蘭の花
や季節の花々で秘密基地が明るくなるのです。
 そんなプレゼントの中で、一際嬉しかった贈り物は、モモちゃんの首輪とリー
ドのセットなのです。それもとってもおしゃれな布製で“Good DOG”、
なんて文字も入っているのですよ。
 モモちゃんのピンクの首輪も色あせてきたので、そろそろ買い換えないといけ
ないと思っていた矢先でもあり、何にも勝るすてきなプレゼントでした。あほま
ろとモモちゃんは一心同体なのですからね。ちなみにモモちゃんの誕生日は1月
1日なのですよ。
 今朝は、新しい首輪で始めての散歩です。モモちゃんも今までの物より軽くな
った首輪とリードに満足している様子。でも、本当はこんなの付けたくは無いの
ですけど、都会で暮らすモモちゃんの身を守る必需品なのです。
 とっても“おしゃれ”って、みんなに言われて満足そうでしたよ。本当に。
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 昨日の浅草神社境内では「花塚供養」が行われたのですが、今日は隣に建って
いる「扇塚」の周りに紅白の幕が張られています。この「扇塚」は、境内の弁天
山にもう一つ有るのです。その辺の事情はよく解りませんが踊りの流派や、芸妓
団体がそれぞれに奉納したようです。また、ここだけじゃなく全国各地にも「扇
塚」が有るようですね。
 今週の土曜日には、浅草寺伝法院の大書院で「投扇興の集い」が開かれるよう
です。扇を投げて的に当て、その落ち方で点数を競う遊びで、雅びでのどかな古
典遊技ですが、その雅な役を覚えるのも大変です。
 現在、浅草を中心に普及しつつあるこの投扇興「其扇流」は、流派として正式
に発足したのが昭和50年代と意外に歴史は新しいのです。しかし、その由来は
、江戸時代に源を発し、明治時代のお座敷の余興として花柳界を中心に遊ばれて
いたものを流派としてルール作りをしたのだそうです。
 復元にあたって参考になったのが、歌舞伎座関係者のところにあった昭和10
年代の写真だったとのこと。これによって扇の投げ方の所作や立ち居振舞い、言
葉遣いなど、全体のイメージを構築したようです。
 蝶々のように、宙返りをしながら飛んでいく絵になる扇、源氏物語の美女にな
ぞらえた役名、「源氏香」にも通じる、雅で美しい扇の魅力が、現代に蘇えった
のでしょうね。
 浅草神社の「扇塚」には、「投扇興」で壊れてしまった扇も埋葬供養されてい
るそうです。あほまろも「投扇興」のセットを持っています。でも、もったいな
くって遊んだことはないのですよ。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数26枚