平成16年(2004)3月25日 木曜日
- 寒暖の差 -

 雨が降ったり止んだりでいやな朝になりました。今朝の散歩時には雨は降って
いなかったのですが、雲行きはまだまだ予断を許さないようです。浅草神社境内
の咲きかけの桜のはがゆい嘆きが聞こえて来そうですよ。
 いくら寒暖の差が激しいと桜は長続きするといわれていても、すでに昨夜の雨
で散ってしまった花びらも泣いているように見えるのでした。早く暖かくなって
本来の「春」を続けて欲しいですよね。
 アニメ界の巨匠・松本零士氏がプロデュースする、未来型水上バス「ヒミコ」
が就航いたしました。昨日は記念行事のために報道関係者だけへのお披露目が行
われました。出発式には参加できませんでしたが、12時50分隅田公園ターミ
ナルに到着する様子だけはちゃんと写しておきましたよ。
 この船のイメージ・コンセプトは、「子供たちが乗ってみたいと思ってくれる
船」として、デザインされただけあって、まるで宇宙船のような格好を見ている
ようです。遠くから走って来る姿、今にも水中に潜ったり、そのまま空に飛んで
いってしまいそうな雰囲気にも見えるのです。
 颯爽と走ってきた「ヒミコ」は、吾妻橋を通り抜けた瞬間、間近にその全貌を
あほまろの前に見せてくれたのでした。そして、桟橋に接岸しようとした瞬間、
まるでかつてのスーパーカー、ランボロギニーカウンタックのように静かに跳ね
上げられたドアー。効果音はあほまろの所までは聞こえなかったのですが、きっ
と神秘的な宇宙からの響きと共に開いたのでしょうね。子供だけじゃなく大人だ
って乗ってみたくなる船でしたよ。 営業就航は明日26日からです。
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 雷門前には今週末に開催される本尊示現会の看板に加え、4月8日の「花まつ
り」の看板が掲げられました。お釈迦さまの生誕の記念日です。今から2500
年前、ヒマラヤのふもとのカピラ国の太子として、父が浄飯大王(じょうぼんだ
いおう)、母は摩耶夫人(まやぶにん)のもとに、ルンビニーの花園でお生まれ
になリました記念日が「花まつり」なのです。お釈迦様は産まれてすぐに7歩あ
ゆんで天と地を指さし、「天上天下唯我独尊」とおっしゃったのだとか。
 真偽は別としても、仏教共通の仏様をみんなで祝いましょうね。ここ浅草寺で
は、雷門前、宝蔵門の本堂側そして本堂内の三カ所にお釈迦様の仏像が安置され
、参拝者の甘茶の祝福をうけるのです。
 西洋のクリスマスを祝う人達ほどの賑わいはありませんが、仏教徒である日本
人は、お釈迦さまのご誕生をお祝いすることだけでなく、私達が仏教の教えを再
認識させていただく日でもあるのです。
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 今朝の新聞によると、ソニーが今までのパソコンとは違った形態の「電子書籍
」を発売するそうですね。そのサイズは、高さ19センチ、幅12.6センチ、
厚さが1.3センチ。重さは190グラムとちょっと大きめ、本のサイズでいう
とB5程度なのでしょうか。この中に単行本なら20冊が記録できるメモリーが
入っていて、文庫本を見るような感じで気軽に持ち歩けるのが魅力なのだそうで
す。また、メモリースティックを使えば、最大で500冊まで持ち運びできのも
売りらしく、発売は来月24日。価格は4万円前後となるそうです。
 あほまろも数年前から電子書籍の愛用者のひとりです。家ではパソコンで読み
、旅行などにはザウルスを使って読んでいます。特に最近狂って読んでいるのが
池波正太郎さんの「鬼平犯科帳」です。何度も読んでいるのですが、その魅力に
とりつかれると肌身離さず持ち歩きたくなる本でもあるのです。でも、文庫本に
しても全部で85巻、総てを持ち歩く訳にはいきませんよね。あの小さなザウル
スの中には、その総てを入れて持ち歩いているのですよ。
 それだけじゃなく、他の書籍もいっぱい入ってしまうんですよ。小さくてとっ
ても便利な電子書籍って現在は当たり前のように普及していると思っていた中で
の今回の発表。なにも、その体裁を大きく重たくして、それも電子書籍を読むだ
けの機能しか有しないものに、4万円の対価を払う人がいるのでしょうかね。
 価格はともかく、重さが電池抜きで190グラムというと電池を入れると30
0グラムほどとなるのでしょう。あほまろのザウルスはおよそ200グラム。そ
れでも長時間持っていると、腕が疲れてくるので、もっと軽い物が出来ないかな
、電子書籍愛用者としては、そこが一番のポイントなのデスよ。メーカーさん。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数20枚