平成16年(2004)3月14日 日曜日
- 奉納提灯 -

 歩きながら何度も何度も振り返り、あほまろを確かめるかのように見上げるモ
モちゃんです。出張などで留守をした翌朝の散歩で必ず見られる態度ですが、そ
れが、とっても愛くるしい表情で“とっても寂しかったんだよ”と訴えかけてい
るようにも見えるのです。
 一日ご無沙汰しただけなのに、浅草寺境内がすっかり変わっておりました。本
堂手前の宝蔵門前には春の奉納提灯が並び、桜茶屋もオープンしています。一昨
日の朝とは一変して浅草寺は“春”です。
 それにしても、今年の奉納提灯が甚だしく少ないことに驚かされます。この奉
納提灯は、春夏秋冬と三社祭や時代祭などのイベントのたびに飾られるのですが
、奉納代金は一個1万円。折からの不景気で毎回奉納する企業の数もどんどん減
っているのです。
 今年の春祭りは、ご覧のように著しく歯抜けになってしまった有様。でも、こ
の状態は当初から予測できたはずじゃないでしょうか、それなら献架枠も提灯の
数に合わせて造っても良さそうなもの、こんなことも毎年決まったマニュアルに
従わなければいけないのでしょうかね。はっきり言って、とってもみすぼらしい
状況なのです。それともこれから奉納参加企業を探し回り、満開の時期にはなん
とか穴埋めだができる予定でもあるのでしょうかね。これから毎朝の状況を写真
に納めてみるつもりです。
 このところの暖かさで、浅草神社の桜は今にも開きそうな勢いです。触ってみ
ると先日までの堅さは無く、マシュマロのように柔らかくなっておりました。こ
んな状態だと、気象庁の発表よりも早めに開花してしまいそうです。これって、
異様な早さで咲いてしまった一昨年よりも早いかも知れませんよ。
--------○--------
 「ホワイトデー」なんて記念日をいったい誰が考えたのでしょうね。「バレン
タインデー」にチョコレートを貰った方にお礼をする日として、昭和53年に福
岡市のお菓子屋「石村萬盛堂」が発案したと伝えられております、最初は「石村
萬盛堂」特性のマシュマロをプレゼントしたので「マシュマロデー」と呼ばれて
いたそうですが、その後下着メーカーの「ワコール」が、それまで考えも及ばな
かった男性から女性に下着をプレゼントする、なんてのを仕掛けた頃から「ホワ
イトデー」と名称が変わっていったような、純白な下着を連想させるネーミング
なのでしょうかね。
 おかげで、この時ばかりは、デパートの女性下着売り場で男性が堂々と品定め
している光景がテレビで放送されています。メーカーの仕掛で踊らされる男達の
姿を見ていると、たとえこれが新しい日本文化となったとしても、あほまろは女
性下着売り場なんぞに足を踏み入れようなんてことはできないでしょうね。男性
の好奇心をくすぐる、最高のアイデアだったようです。
--------○--------
 奈良県明日香村で発掘された、天武天皇の正殿跡や蘇我馬子(そがのうまこ)
の邸宅跡が一般公開されました。昨日の初日は、約6000人の見学者が訪れた
そうです。
 日本に仏教が伝来し、この当時の朝廷内では仏教導入を巡る国策論が加熱し、
神道を重んじる排仏派によって仏像や教典が焼き捨てられる事件が頻繁化する中
でも、仏教推進の中核を担い、自邸に仏殿を営むなど積極的な仏教公認運動に尽
力して日本仏教を強く広めた蘇我馬子。その邸宅跡の公開には熱心な考古学ファ
ンじゃなくても興味がありますね。
 日本書紀では、626年に亡くなった蘇我馬子を「飛鳥川のほとりに家を建て
、庭に小さな島のある池を造る。人々は島大臣と呼んだ」とあり、現在発掘が続
く廷内に、離宮であったと思われる「島宮(しまのみや)」のような跡も発見さ
れているそうです。
 あほまろも見に行きたい・・・。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数22枚