平成16年(2004)3月2日 火曜日
- 火事です! -

 「春の火災予防運動」が始まったばかりだというのに、早朝からけたたましい
サイレンの音で起こされました。寝ぼけ眼で窓外を見ると国際通り方面から真っ
黒い煙が立ちこめています。
 それは午前6時ころでしょうか、あほまろがとっさにとった行動の早いことな
んのって、普段は起きようかもうちょと寝ていようか・・・、いつものだらだら
寝起きなんてぶっ飛んでしまい、我に気付いた時は、もはや現場に向かって走り
出していたのでした。さすがっていうのは、ちゃんとカメラを持ってるんですよ
、癖になってしまった朝の習慣なのでしょうかね。それとも単なる野次馬。
 現場に到着した時、すでに消防車が数台到着しはしご車が放水の準備をしてい
ました。この時点で煙が出ていたのは「三平スーパー」の真後ろ辺り、裏に回っ
てみると物置小屋のような所から真っ赤な火が上がっていました。大事に至らな
ければ良いが・・・、最初はそんな程度の火災のように見えたのですが火の怖さ
は見た目には解らないもの、消化活動の準備をしている間に母屋の方からも火の
手が上がってしまったのでした。
 火の勢いはどんどん強くなっていき、あほまろが撮影していた場所も警察官に
よって追い出されてしまいました。その時点ではまだ野次馬も少なかったのです
が、30分も経つと向かいの道路は野次馬であふれ、報道のヘリコプターまでが
やってきました。もう少し見ていたかったのですが、あほまろには大切なモモち
ゃんとの散歩があるのです。“火事と喧嘩は・・・”なんていってられないので
すよ。
 モモちゃんとの散歩はいつもの時間です。モモちゃんも外の異様な雰囲気にち
ょっとおびえている様子。それもそのはず、ヘリコプターの騒音が益々激しくな
ってきたのです。空を見上げると見えているだけで五台が空に止まっています。
雷門通りにはテレビ局の中継車までがやってきました。久しぶりの繁華街の大火
は報道陣にとっても一台イベントであるかのようです。
 雷門前には観光客も無く、みんな空高く上がった煙に驚き、観光どころじゃな
いようです。修学旅行の生徒たちもおばちゃんたちもみんな現場に向かって走っ
て行きます。東京一の観光地である浅草寺も、きょうばっかしは火事にお株を取
られてしまったようでした。
 散歩中も火事のことが気になってしまい、いつものように何かの変化を探すな
んて気分にならないのです。というか、本堂をお詣りしてモモちゃんの写真を撮
っただけで、再び火事現場に足が向いていたのでした。
 発生から2時間経過した現場は野次馬でごった返しています。モモちゃんが踏
まれないように抱きかかえて歩かなければならないほどになっているのです。消
防車の数も更に増え、道路も完全に閉鎖されてしまったようです。それよりも驚
いたことに、さっきは燃えていなかった「三平スーパー」の正面もすでに焼け落
ち、火の手は裏手一帯に広がってしまったようでした。
 この日記を書いている今も、まだ白い煙がもくもく上がっています。相変わら
ずヘリコプターがうるさく飛び回っています。
 ネットのニュースにもこの火事の速報が写真入りで伝えられています。
『2日午前6時10分ごろ、東京都台東区西浅草のスーパー「三平ストア浅草店
」から火が出ていると119番があった。3階建ての同店と、隣接の建物3棟が
燃え、東京消防庁が消火活動を行っている。けが人はいないもよう。現場は国際
通り沿いの繁華街の一角で、雷門や浅草寺から西へ数百メートル』(産経新聞)
 「春の火災予防運動」は、3月1日から3月7日まで、「火災が発生しやすい
時季を迎えるにあたり、火災予防思想の一層の普及を図り火災の発生を防止し、
死傷事故や財産の損失を防ぐことを目的に運動を行います」
 お互いに気を付けましょうね。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数95枚