平成16年(2004)2月23日 月曜日
- 電子ブック -

 ガタガタと窓を打つ風雨、時折何かが飛んできたような金属音も炸裂していた
昨夜の嵐は強烈でしたね。まさに台風並みの春の嵐が駆け抜けていきました 。
 “私の一生を外側からながめてみると、格別に幸福なようには見えない。だが
、いろいろ迷いはしたけれど、不幸だったとはなおさらいえない・・・”。
こんな夜は寝付けずに枕元でパソコンをいじっています。とある電子ブックの目
次で見付けた「春の嵐」。有名なヘッセの私小説です。タイトルは知っていたの
ですが、確かまだ読んだことが無かったようなので、早速ダウンロード。困った
ことにこのように簡単に小説が購入できてしまうってのは便利なようで、怖いよ
うで・・・。一冊500円のクレジット払い、その時には何も感じないでいとも
簡単に購入出来てしまうのですが、月末に送られてくる請求書を見てびっくり。
この数ヶ月、毎月およそ二万円ほどの電子小説を買ってしまうのです。
 “人間生活の中でだいじなことは、どうにも避けようのない運命を自覚をもっ
て受けいれ、よいことも悪いことも心ゆくまで味わいつくし、外面的な運命とと
もに、内面的な、もっと固有の、偶然とはいえない運命にうち勝つことだとすれ
ば、私の一生はみじめでもなかったし悪くもなかった”
 窓を揺らす風雨もなんのその、500円の元を取り返そうと、一気に読み上げ
てしまいました。おかげで、今朝はちょっと寝不足気味。
 “内面的な運命は私自身の作ったものであり、その甘さやにがさも私にはふさ
わしいものである。だから、この内面的な運命にたいしては私ひとりで責任を負
いたいと思うのだ”
 ヘッセの生き様にちょっと納得し、この本を読んでちょっと得をした感じ、春
の嵐も過ぎ去り(読み終わり)、外は晴天で爽やかな春日和です。我が家の窓か
ら、北には浅草寺本堂の上にそびえる筑波山、西にはビルの間で窮屈そうにそび
える富士山がとっても綺麗に見えています。昨日の日記にも書いたように、周り
に何も無かったら、わずか60メートルの「凌雲閣」であっても、関東平野を取
り囲むようにそびえる山々が一望出来たっての解るようですね。
 今日は223で、「富士山の日」なのだそうです。平成8年の元旦より、ニフ
ティーサーバー内のフォーラム「山の展望と地図のフォーラム」によって制定さ
れたそうです。この時期は富士山がよく望めることが制定の理由なのだそうです
よ。確かに1月〜2月の晴れの日は、一日中見えてますね。これが、3月の下旬
頃から花曇りっていうのか梅雨が明けるまでまったく見えなくなってしまうので
す。
 富士山の定点観測カメラってのも多いようですが、みんな静岡や山梨の見えて
当たり前の場所。東京から毎日観測出来る富士山定点観測カメラってのやってる
人って居ますかね。以前は、千葉の浦安から中継していた方がいらっしゃったの
ですが、止めてしまったようで残念です。もし、簡単に中継出来るカメラの良い
のが有ったら、あほまろも中継してみたい気持ち・・・。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数31枚