平成16年(2004)2月10日 火曜日
- ジンギスカン -

 目覚めて天井を見ると何か違う・・・。そうか、今朝はモモちゃんが居ない朝
なのです。
 またまた突然ですが、あほまろは札幌に居ます。そして、ラッキーなことに、
札幌は雪祭りの真っ最中なんですよ。なんちゃって、それを目当てにこの時期の
出張を選んだのですけどね。そんな訳で仕事もそそくさに昨夜はさっそくすすき
のの繁華街に繰り出し、「すすきの氷の祭典」を見物してきました。
 北海道出身のあほまろですが、北海道に来るのはなんと2年ぶりなのです。札
幌は思ったほど雪も無く、今年は雪祭りのわりには人出も少ないような。これも
自衛隊のイラク派遣によってテロを警戒した警備が厳しくなったからなのでしょ
うかね。いつもなら人でごった返している「すすきの氷の祭典」も、ピークを過
ぎた通勤電車のように閑散としておりました。
 札幌といえばジンギスカン。あの独特な臭いに魅せられ、必ず訪れる店があり
ます。すすきのに「だるま」という小さなお店ですが、ここがまた評判で、毎回
小雪舞い散る寒い玄関で店から流れ出る懐かしい臭いを嗅ぎながら順番を待つた
まらない雰囲気。食べる前から精神的な満足感を得られ、食べるのはもちろん、
食べた後も翌日まで延々と衣服に残った臭いが楽しめる、一挙三得の札幌ならで
はの食べ物なのです。
 若い頃は一人5皿程度は当たり前だったのですが、最近はお腹が受け付けてく
れず2皿ちょっと。でも、三人で8皿をたいらげ、最後に残ったネギとニンニク
と唐辛子いっぱいのタレにお湯を貰い、スープにして一滴も残らずに飲み干す。
札幌に居るという実感が沸き上がってくる瞬間です。“生きていて良かった”お
おげさじゃなくって、そんな気分が味わえるのです。
 子供の頃、毎晩この臭いを嗅ぎながら、“よ〜し、俺は大きくなってお金を稼
げるようになったら、毎日ジンギスカンを食べるぞ!”、そんな思いが今のあほ
まろの原動力になっているのですよ。
 札幌でも、「だるま」のように生肉を使ったお店はほとんど無く、札幌ビール
園で有名なビヤホールなどもすべて加工されてハムのようになったお肉。ほのか
に漂ってくる臭いはジンギスカンですが、味はまがい物。やはり、ジンギスカン
は「だるま」に限るのです。
 牛肉はだめ、鶏肉も危ない。そんな中、羊の肉だけは今まで一度も問題に成っ
たことはありません。知ってますか、ジンギスカンは今一番安全なお肉なのです
よ。
 昨夜の北海道新聞に、“豚や牛ではなく、「ラム肉」(子羊の肉)を具に入れ
た珍しい中華まん「ラムまん」が、第五十五回さっぽろ雪まつりの会場で今年初
めて販売されている。「肉の臭みが少なく、おいしい」と観光客らに好評だ。”
こんな記事を見つけました。札幌グランドホテルの子会社で、有名な観光地であ
る羊ケ丘展望台でレストハウスを経営する札幌グランドホテルサービスが、羊に
ちなんだ名物を作ろうと、昨年夏から商品開発を進め、この雪祭りで初登場なの
だそうです。
 値段は一個二百円で、今月五日に開幕した雪まつり会場では、大通会場の六丁
目と九丁目の売店で、一日三千個限定で販売しているそうです。これもさっそく
食してみなければ・・・。
 モモちゃんの居ない朝でも、なんとなく外に出たくなるのです。札幌の自宅周
辺を歩いてみたのですけれど、浅草と違って犬の散歩をする人を見かけないので
す。そうなったら無性に犬を見たくなるのも人情、延々歩き回りようやく信号待
ちしている柴犬にお目にかかることができました。この犬はアイヌ犬の雑種なの
だそうですが、ちょっと大きいのですが、なんとなく柴犬にも似ているような。
うちのモモちゃん、今頃は女房が散歩に連れていってくれているのでしょうね。
余所の犬を見ていると、早く帰りたい気持ちも・・・。でも、もう一晩札幌に泊
まらなければいけないのですよ。おふくろのお見舞いに行かなければいけないの
で・・・。

昨夜と今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数108枚