平成16年(2004)1月25日 日曜日
- 初天神 -

 爽やかな春晴れとでも申しましょうか、抜けるような青空の朝になりました。
いつものような風も無く日向をあるいていると、ポカポカと春の陽気です。この
陽気に誘われたのか、浅草寺境内には朝から大勢の観光客がやってきました。
 中国圏のお正月も終わり、台湾からの観光団も再会されたようで、いつものガ
イドさんが“新年快楽”なんて声をかけてくれましたよ。今年の台湾は、天気が
思わしくなく、とっても寒い新年だったそうです。そういえば、このとろこの異
常低気圧で、鹿児島にも大雪が降ったのですからね。さすがに台湾では雪なんて
降るわけは無いでしょうけど、雪が降るかと思うほど寒い日が続いているなんて
大げさな表現をしていました。
 もう10年も前になるでしょうか、あほまろは一度だけ台湾で旧正月を過ごし
たことがあります。日本のような初詣なんてのは無いのですが、台北の人々は中
正記念広場に集まり、新年に向かったカウントダウンのかけ声とともに、午前0
時には、一斉に爆竹を鳴らして新年を祝うのです。
 その翌年には北京で新年を迎えました。天安門事件の年だったと思います。そ
の年から中国では新年の爆竹が禁止されたのでした。台湾と同様、天安門広場に
集まった大勢の北京市民のカウントダウンで新年を迎えたのでしたが、爆竹の変
わりに鳴らされる銅鑼の音だけではフラストレーションが溜まった新年だったの
でしょう。やっぱり、爆竹の音を聞かないと新しい年を迎えられないのでしょう
か、テレビのニュースでは爆竹を鳴らして逮捕された人達の映像が流されていま
したよ。
 日本でも毎年旧正月には、横浜や神戸の中華街のお正月の光景が紹介されてい
ますね。日本では爆竹が禁止されている訳じゃないので、みなさん激しく爆竹の
爆音で新年を楽しんでいるようでした。
 さて、今日は「初天神」です。毎月25日が天神様の縁日なので、今年始めて
の25日を「初天神」というのです。東京では、湯島や、亀戸の天神さまが賑わ
っているのでしょうね。亀戸天神では、鷽替神事(うそかえ)なんてのも行われ
ているようです。
 菅原道真公が無実の罪で大宰府に左遷されたとき、任地に到着された翌年の1
月7日、神事の最中、寒中にも関わらず無数の蜂が襲来して参拝者を悩ましまし
たそうです。そこに一群のうそ鳥が飛来し、蜂を食い尽くして人々を救ってくれ
たことに由来する神事なのだそうです。「初天神」といえば、“あれ買え、これ
買え”と、うるさい金坊を連れて・・・、落語にもありますね。何も買ってくれ
と言わなければ連れていってやるとの約束で亀戸天神に向かった二人、沿道に並
んだ出店を見ながら我慢する金坊、“とうちゃん、買ってくれ買ってくれと今ま
で言わなかったの偉いでしょ”、“うん偉いぞ金坊も大人になったな”、“うん
、買ってくれ買ってくれって言わなかったので、ご褒美だから、何か買ってくれ
よ・・・・”、理に叶ったようなお言葉、子供の心理をうまくまとめあげたお話
でしたね。
 今日は天気も良いので、あほまろも亀戸天神に行ってみようかな、でも子供は
ついてこないだろうし・・・、この年になると金坊のような子供でも欲しくなる
ってのも親心なのでしょうかね 。モモちゃんは何も要求しないし・・・。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数20枚