平成16年(2004)1月24日 土曜日
- 鳩の悲劇 -

 気温が低くても風が無いとそんなに寒さは感じないですね。散歩をしていても
、手だけが異様に冷たくてカメラの操作が思うようにできないのは辛いですけど
、でも、モモちゃんのよう犬たちには寒さは感じないのでしょうか、今朝はとっ
てもハイなんです。こんな時は、モモちゃんが行きたい散歩コースを選択させる
のですが、案の定一番短いコースを選んで歩いているってのは、きっと寒くて早
く帰りたいからなのでしょうね。
 浅草寺は、増えすぎた鳩に苦慮しているようで、鳩に餌を与えないようにとの
注意書きがどんどん増えてきました。毎朝鳩に餌をあげていたおじさんも追い出
され、ついこのあいだまで営業していた鳩豆売りのお店も撤去されてしまいまし
た。その結果、いつもより鳩の数が減った感じですが、住処を追い出されてしま
った鳩たちはいったい何処に行ってしまったのでしょう。“浅草寺といえば鳩”
、古来から鳩に守られてきたお寺で有名だったのですがねぇ・・・。鳩はお賽銭
は出してくれないからねぇ・・・。
 雷門と宝蔵門の前に、節分のお知らせが掲載されました。今年も例年通り午前
午後の二回に分けて豆撒きが行われるようです。本堂前には今年の年男のリスト
も張り出され、あとはどんな芸能人がやって来るのかが境内に集まる犬仲間たち
の話題でした。
 毎年決まってここで豆を蒔く芸能人の多くは浅草とは縁もゆかりも無い連中が
多く、単に知名度の高い人を選んでいるようにも思えます。かつて浅草は芸能の
発祥地としてその名を知られた場所、浅草で全国区になった芸能人はみんな去っ
ていってしまいましたが、全国区には成り切れなかった連中も多く、彼らは今で
も浅草を本拠地として活躍しているのです。
 浅草の節分なのですから、浅草を仕切る浅草寺としては、もっと真剣に考えて
も良さそうなもの、そんなことを訴えても儲かっている浅草寺は聞く耳を持たな
いのも確かなのです。
 以前に、浅草寺の僧侶が言っていました。“お賽銭を入れる多くは外からやっ
てきた人たち・・・”、毎日やって来て、ただでお願いをいっぱい言って帰る連
中は客では無いのかもしれません。事実、あほまろも毎日いろいろとお願いをし
ているのですが、お賽銭をあげるのは初詣とか特別な日だけ、それも小銭。
 商売としてとらえれば、いかに外から大勢の観光客を集めるかの算段の方が重
要なのでしょうね。日本のほとんどのお寺は、檀家制度によってその存在を維持
しているので、檀家を増やす努力で成り立っているのが普通ですが、ここ浅草寺
には、墓地も無くいわゆる檀家なんてのは存在しないようです。他のお寺の檀家
を増やす努力と同様、お賽銭を入れてくれる観光客を増やすことに努力を注いで
いるってのには頷けるところも・・・。
 五重塔通りの両側に造られている山門の工事と平行して、沿道のお店の改装工
事も行われております。山門が完成した暁には、大勢の観光客がやって来ること
を期待しているのでしょう。雷門から仲見世ばかりに集中していた連中をうまく
導けるようになったら、この通りも様変わりするのでしょう。何はともあれ、新
しく出来る“門”のおかげで、浅草の新たな発展という御利益に期待しましょう
かね。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数22枚