平成16年(2004)1月20日 火曜日
- 鳩ポッポ -

 浅草観光の目玉は、なんといっても雷門、そして、仲見世。浅草寺までの参道
は、毎日お祭りのような賑わいを見せています。雷門の巨大な提灯をくぐると、
そこは懐かしさが漂う仲見世。創業100年以上の老舗が軒を連ねるなか、外国
人観光客用にはっぴや模造刀などを売る店も並んでいます。ここで営業している
お店は、かって浅草寺境内の掃除をする代わりに営業権を与えられたのが始まり
なのだとか。
 仲見世を抜けると、雷門に続く第二の門・宝蔵門と、五重塔が構えています。
その先が、観音様を祀っている浅草寺観音堂の本堂です。右側に目を移すと、三
社祭で有名な権現造りの社殿がすてきな浅草神社、そして鳩の糞に覆われていつ
も惨めな姿で佇んでいる二天門。でも、この二つの建物は戦 火を逃れた国の重要
文化財でもあります。
 今朝は、浅草観光の紹介から始めてしまいました。浅草にいらっしゃった方は
、必ず目にする光景。“ザッツ浅草”で、ほとんどの観光客は“ザッツ・オール
”なのですが、浅草寺境内には六角堂や淡島大明神など、まだまだ多くの名所が
点在しているのです。その中でも、浅草寺本堂の両脇に設置されたお札売り場の
後ろに隠れて目立たなくなってしまった、鳩ポッポ歌碑を知る人は極端に少ない
ようです。
 昨日、仕事関係の人と、浅草の話題になりました。彼は、四国の金比羅さんの
出身で、子供の頃は犬の散歩で毎朝金比羅さんの門前町を通って、365段目(
一年の日数と同じ数字なので、数字に弱いあほまろでも覚えていた)の大門まで
散歩をしていたそうです。大学で東京に出て来てからも、故郷の琴平の賑わいに
似た浅草が好きで、下宿先の石神井から毎月のように訪れていたそうです。
 なんと、都電が廃しされる日と、仁丹塔を取り壊す一部始終を写真に納めてい
るそうです。今度、お借りしてみなさんで拝見いたしましょう。ちなみに、あほ
まろは都電廃止の日、銀座周辺で最後の電車を撮影しておりました。
 そのように、浅草寺周辺を熟知している彼ですが、浅草の隠れた名所「鳩ポッ
ポ」の歌碑の存在は知らなかったようです。さっそく今度の休みに「鳩ポッポの
歌碑」を確かめに浅草に行ってみる・・・、そんなこと言ってました。
 「鳩ポッポの歌碑」は、明治33年(1900)東くめ女史作詞、滝廉太郎作
曲で作られた、童謡「鳩ポッポ」を記念して、昭和37年に建立されたもので、
鳩をあしらったブロンズ製の歌碑なのです。
 今朝のように暖かい日は、ブロンズの鳩の上に本物の鳩が停まってひなたぼっ
こをしている光景は、写真でもお解りの通り、どれがブロンズでどれが本物か解
らなくなってしまうのです。鳩たちも、ブロンズの鳩を仲間と勘違いしているの
かも知れませんね。
 とっても微笑まし「鳩ポッポの歌碑」ですが、いつも鳩の糞だらけ。掃除して
も追いつかないのでしょうね。でも、ここだけは鳩たちにとっても聖地なので、
お咎めなし、自由に遊ばせているのでしょう。この歌碑の隣に鳩豆を売るお店が
有るのですよ。
 最近は、浅草寺境内の鳩が増えすぎて困った浅草寺は、とっても矛盾している
と思うのですけど、“鳩に餌を与えないでください”なんて看板を境内のあちこ
ちに出しているのです。まさか、境内から鳩の追い出し作戦を計画している訳じ
ゃ無いでしょうね。
 あほまろにとって、浅草散歩の目玉は、なんといっても雷門、そしてこの鳩た
ちと戯れる観光客の姿なのですから。時々、モモちゃんの餌を鳩にあげているの
で、鳩たちもモモちゃんを見つけると寄ってくるんですよ。
 今朝は、久しぶりに浅草観光編になってしまいました。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数22枚