平成16年(2004)1月16日 金曜日
- 藪入り -

 さすが晴れの得意日といわれるだけあって、晴天の朝となりました。この得意
日と指定される日で有名なのが10月10日。昭和39年の東京オリンピックの
開催日を決めるために過去百年間のデータを元に決定したそうです。それ以来、
春夏秋冬に得意日と称する日を設定したのです。昨夜までの大雪で大変な目にあ
っている北海道も今朝は晴れているようですね。
 籔入りなんて習慣はもう無くなってしまいましたが、小説や落語の中にしょっ
ちゅう出てくる言葉です。むかし、商店に奉公している人や、嫁入りした娘が、
休みをもらって親元に帰ることができた日なのです。今日1月16日と、お盆の
7月16日、年にこの二日間だけが実家に帰ることが許されていたのです。
 その起源は,“藪深い里へ帰る”ってことから発生した言葉だとか。また、“
宿下がり”の意味があるとかと諸説があります。あほまろが集めている、大正時
代の絵はがきの中にも、“藪入りの浅草”なんてのがありますよ。この中には、
久しぶりの休日を楽しむ丁稚さんやお手伝い風の娘さん達が大勢写っています。
年に2度の休日、里に帰るよりも映画やお芝居を見て楽しんでいた人も多かった
ようですね。週休二日が当たり前になってしまった現代の社会では、想像も付か
ない重労働が日本経済の基盤を作ってくれたのでしょうね。
 さて、以前にも書きましたが浅草寺に新しい門ができるのです。五重塔通りの
公園通り商店街35周年を記念して造られるこの門、けっこう本格的な門になる
ようです。昨日まで、白い鉄骨の枠組だけでしたが、今朝はその上を大きく覆う
ようにテントがかけられました。雷門や二天門のように両側に仏像を安置するよ
うな本格的な門になるのでようかね。
 浅草寺側は、五重塔通利りの出口と、六区側は浅草演芸ホールの前の交番横の
二カ所に出来るようです。浅草寺の境内の一切を仕切っている、新門の人に聞い
てみても、この門には関わっていないとのこと、いったいいつ頃完成するのでし
ょうね。これから毎日観測し、ここで報告しますね。
 1月26日は、文化財防火デーです。二天門前の消防署にポスターが貼られて
います。それも、すぐ側に有る二天門の写真入りで。そうですね、浅草寺境内で
戦火を免れた建物は、二天門と浅草神社だけなんですよね。今は、どっちも重要
文化財に指定されてもいるのです。派手な雷門や浅草寺本堂と違い、この二つは
どっちかというと地味で、観光客も気づかずに通り過ぎてしまうような建物なの
です。このポスターを見て、重要文化財だったね、なんて再認識してしまいまし
た。大切な国の宝の二天門、大提灯の上に層を成して溜まっている鳩の糞だけで
も綺麗に掃除してはいかがでしょうかね。
 今朝の新聞で、日本政府が韓国に発行中止を求めている竹島の切手が、今日、
予定通り韓国各地で売り出されるそうです。竹島の領有権を主張している日本側
も、抗議など何らかの意思表示をする構えだそうです。日韓の摩擦が前人気をあ
おり、韓国の郵便局には問い合わせが殺到しているようです。低迷していた日本
の切手ブームを活性化するためにも、対抗して“竹島”の切手を出すべきでしょ
うね。韓国側は「歴史的にも地理的にも韓国の領土。切手発行も至極当然のこと
」と領土を主張するために発行するのだそうですから・・・。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数26枚