平成16年(2004)1月15日 木曜日
- 爆弾低気圧 -

 北海道では、「爆弾低気圧」なんて凄いのが暴れているっていうのに、浅草は
晴天の暖かい朝を向かえました。それにしても、誰が名付けたのか、「爆弾低気
圧」なんてネーミングも凄いですね。これは24時間以内の気圧の高低が、毎時
1ヘクトパスカル以上の割合で降下した時をいうのだそうですが、テレビの説明
を聞いていても良く理解できません。ようするに、台風が近づいた時のように、
一気に気圧が変動することらしいですよ。台風より悪いのは、その場に居続ける
時間が長いのが特徴なのだとか。今日も北海道や東北地方では、「爆弾低気圧」
が荒れ狂っているようです。
 気圧の急激な変化は、気候だけじゃ無く人間にも影響を与えるそうです。札幌
の病院では、急激な気圧の低下で脳圧上がってしまい、死亡した方もいらっしゃ
るようです。家でじ〜っとしていても影響を受けてしまうってのは怖いですね。
 浅草も、日向を歩いていると暖かいのですが、ちょっと日陰に入ると風も強く
、所々に霜柱も張っています。しかし、ピーカンの青空は爽やかで、風も心地よ
く・・・、こんな時期にそんなこと考えるのって、ちょっと不謹慎かな。
 浅草寺境内の屋台のテントの中には、涼しそうな水着のお姉ちゃんがビールジ
ョッキーを持って微笑んでいます。真夏の暑い日には、こんな宣伝につられてビ
ールが飲みたくなる人も多いのでしょう。でも、どんなすばらしい広告であって
も、時期とか場所によっては逆効果になってしまうことが有る、ってのをこの業
者は考えてないのでしょうか。毎朝このお姉ちゃんを見るたびに、鳥肌がたって
しまうんですよ。
 あほまろの宝物の一つでもある「グリコのおまけ」、その最初のアイデアとデ
ザインを考えた、宮本順三さんがお亡くなりになったようです。享年88歳でし
た 。
  東大阪市に、私設おもちゃ博物館・豆玩舎(おまけや)ズンゾを開設している
宮本順三さんは、グリコに入社直後の昭和10年から、「グリコのおまけ」のデ
ザインを手がけ、第二次世界大戦後に家業のセルロイド工場を継いでからも、デ
ザインやアイデアなどで、最近までグリコのおまけづくりにたずさわっていたの
です。
 平成10年には、グリコのおまけ約2000点などを展示する私設おもちゃ博
物館を大阪市東成区に開館、後に東大阪市に移転し、おまけの歴史研究家として
も親しまれておりました。
http://www.cph-p.com/omakeya/
 あほまろも、過去に3度ほど訪れたことがあり、宮本順三さんが主催する「お
まけ文化の会」の会員でもあります。
  青年時代のペンネームから「ズンゾ」と名付けた、私設おもちゃ博物館のパン
フレットの、『小さなネズミがうんと大きくなると子供は喜びますが、大きな象
が豆粒になるともっと喜びます。上等のおもちゃなら百貨店やオモチャ屋にいく
らでも売っています。金では買えない小さなおもちゃを造ろうと思うたんです。
小さいけれどもちいさいものはかわいいし子供は元来、ちいさなものに味方しま
す。それに次々集めていくことを喜ぶんですよ。』
 そんな言葉が思い出されます。食玩ブームが火付け役になって、日本中に“お
まけ”が氾濫する現在。真の“おまけ”を教えてくれるこの博物館。館長亡き後
も続けてほしいですね。ご冥福をお祈り申し上げます。

今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数23枚