平成16年(2004)1月2日 金曜日
初づくし
 新年明けましておめでとうございます。
 ブンブンブンブン・・・・。朝っぱらからヘリコプターがうるさく飛び回って
います。どっかのテレビ局が浅草寺の初詣風景を取材しているようです。まった
く迷惑な連中だ・・・。
 今日から浅草歌舞伎が始まります。浅草公会堂前では、出演者の挨拶が行われ
るとあって、早朝から歌舞伎ファンやマスコミが押し寄せています。さっきのヘ
リコプターも、この様子を写しているんでしょうかね。まだ頭上でブンブンやっ
てますよ。
 初詣の時だけは、特別多くの出店が許可されるようです。いつもの出店は、食
品を売る店が多いのですが、この時期は縁起物を扱うお店が目立っております。
今朝、子供のままごと道具などのおもちゃを扱うお店の貼り紙を見て、目が点に
なってしまいました。
“若者 アベックお断り 買う人OK” いったい、何がいいたいの・・・。“
冷やかしお断り”ってこと言いたいのでしょうが、何もこんなこと書く必要は無
いんじゃないでしょうか。それとも、ここのご主人、よっぽど若者とアベックが
嫌いなんでしょうかね。アベックが店頭で、“これカワユ〜ィ!”なんて、いち
ゃつくのを見るに耐えないってことなのでしょうか。とっても不思議な貼り紙で
した。
 昨夜は家族全員に加え、新しく家族になるであろう人も交えての新年会。いつ
もち違った雰囲気に酔ってしまったのか、調子にのって食べ過ぎてしまいました
。お酒はあまり飲んでないのですが、今朝は腹がパンパンに張ってとっても気持
ちが悪いんです。散歩の前に太田胃散でおまじないですよ。
 今朝の境内は昨日と違って、初詣の人達が極端に少なくなりました。古来から
正月を祝うのは元旦だけで、2日から総ての事始めが行われるのです。商店では
、「初売り・初商」、農家は「農初め」、山村での仕事始めは「初山入り・山初
め」、漁村での仕事始めは「舟の乗り初め・初舟」などなど。言葉だけは残って
いますね。
 でも、最近では元旦も関係なく仕事に従事している職業も多くなったようです
。また、デパートや商店も元旦から大売り出しを始めるところも有ります。その
反面、仕事始めは三が日が済んでから、なんてのんびり系も多いようです。サラ
リーマンは、曜日の区切りで毎年多少の前後が有りますが、今年は5日が「仕事
始め」って会社が多いようです。
 そんなこと言ってられないのが、家庭の主婦連中でしょう。昔は、年末に用意
したおせち料理で過ごすため、元旦は主婦の水仕事がお休みだったのです。その
ため2日が「姫初め」といって、今年初めての家事仕事をする日だったのですが
、そんな悠長なことは言っていられないのが現実でしょうね。我が家の神様も、
昨日せっせと働いた疲れなのか、今朝はまだ起きてこないんです。
 今日の夜から明日の朝にかけて見る夢を初夢です。なぜ、今日の夜なのかは判
りませんが、人間の夢を司る神様も元旦だけはお休み。下界の者達と同様、2日
が「夢初め」なんてことになっているのかもね。
 初夢で縁起が良いとされる「一富士、二鷹、三なすび」。日本一の「富士山」
は良いとして、古来より珍重されていた鳥は「鷹」、勇壮で縁起良し。でもなぜ
「なすび」なのでしょう。
 実はこの言葉、駿河の国(今の静岡県)あたりのことわざなのです。徳川家康
は、駿河の名物の「なすび」が大好物。また、駿河は彼の出身地でもあり、広く
全国にその名物を広めたのでこんな噂をでっちあげたのだとか・・・。
 この言葉から考えられた「なす娘」なんて落語もあります。とある旅人が、ナ
スに恋をして子供までつくってしまう変な話しなのです。「なすび」は「成す」
ことを暗示していると同時に、そのカタチから、男性のシンボルを表しているの
そうです。ですから子宝に恵まれるというありがたい暗示、物質的にも精神的に
も豊かになれる象徴なのであります。
 似たような言葉には、「一姫、二太郎」って言葉も有りますが、こちらは新婚
さんが子宝を授かる夢。最初に病気にかかりにくい女の子を育てておけば、二番
目に男の子を産んでも慣れている分だけ、注意が行き届くって訳なのだそうです
よ。でも、三番目に「なすび」だけは産まない方がいいかもね。
今朝の写真
SONY DSC-F828
撮影枚数35枚