2003年12月6日 土曜日


今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数21枚

お歳暮

 歳末になると、なぜどこの商店街でも
大売り出しを開催するのでしょう。この
時期にはお歳暮という言葉を目玉に在庫
一掃を狙っているのでしょうかね。どこ
も“お歳暮”という言葉を目玉の宣伝が
目立っておりますが、年々その需要も落
ち込んでいるといわれています。現にあ
ほまろは、とっくにお歳暮を贈る習慣か
ら抜けだし、よって、贈らなければ相手
からも頂かない慣例が定着してしまいま
した。それでいて関係が悪化したなんて
ことも無いようです。
 こんな儀式は全敗しても良さそうなも
のですが、デパートや商店では、かつて
華やかだった頃の、“お歳暮”という言
葉の恩恵に未だに期待しているのでしょ
うね。
 台東区の商店街で、「ふれあい大バザ
ール」と銘打った歳末セールが開催され
ているようです。“お歳暮は地元商店街
で・・・”なんてコピーも有りますが、
歩いていてもポスターも幟すら全く目に
しないこのセール、こんなんじゃ、買い
物客の購買欲を煽ることは出来ないので
は・・・。せっかく来年から登場する、
地元の樋口一葉の肖像を使ったセールで
すから、もっと洒落たアイデアを考えて
も良かったのではないでしょうかね。一
等賞は、ペアで温泉旅行が当たるそうで
す。
 バブルの時代、小さな会社を経営して
いた関係もあり、我が家もお歳暮が堆く
積まれる時期でした。盆正月の送られて
くる物は、とりあえず空いている部屋に
中も見ずに積み重ねられられていたので
す。
 ある時、部屋の掃除で過去の届け物を
整理していると、下の方から要冷蔵の品
が。おそるおそる開けてみると、中には
おが屑の中で、すでにミイラ化した海老
の固まりが出てきたのでした。しっかり
保冷されていたであろう海老たち、新鮮
な活海老を味わせようとの贈り主の気持
ちを伝えたかったのか、その姿だけは留
めていてくれていたようです。
 また、数日留守をしていて、マンショ
ンの管理人室で眠っていた冷凍食品も有
りました。それがなんと、活魚の詰め合
わせ。恐る恐る開けてみると、真っ黒な
水の中に何か奇妙な物が浮いているので
した。魚介類らしいのですが、それが何
かの判断もつかない有様。それもそのは
ず、もがき苦しみ、スミを吐いて死んで
しまった哀れなタコが入っていたのでし
た。その無惨な姿と汚臭は今でも脳裏に
染みつき、我が家の逸話となって残って
いるのです。
 お歳暮の代表というと、タオル、石鹸
、海苔、味噌醤油、ビールに日本酒等々
相場が決まっていましたが、冷凍技術と
宅配便の普及によって、このように、生
物もその仲間に加わっていき、今では当
たり前なのでしょうね。
 今朝、薬の安売り店の前を通ると、“
薬のお歳暮”なんて看板が出ていました
よ。お歳暮に薬を贈るって、いったい何
を贈るのでしょう。開店の準備をしてい
る店員に聞いてみると、傷薬や絆創膏な
どが入った救急箱のセットだそうです。
考えてみれば、最近の家には昔のような
富山の置き薬箱なんてのも無くなってし
まい、ちょっとした怪我を対処すること
も出来なくなってしまいましたね。これ
って、石鹸や海苔などよりも実用的で素
晴らしい贈り物かも。あほまろの家にも
一個欲しいですよ。考えてみると、あほ
まろの秘密基地にはその使命を終えてし
まった薬箱は大量に有るのですが、実用
に供する薬箱が存在していない、ってこ
とに気付いたのですよ。
 薬品の深夜販売で問題になっていた、
ドンキホーテーのテレビ診断が正式に認
可されたようです。マスコミで問題にな
った時、あほまろだってそんな便利な薬
屋さんが有ったら良いと思っていました
。病院だって24時間受け付ける緊急病
院が有るように、薬局だって欲しかった
ですよね。
 浅草にはドンキホーテーは無いので、
未だに、話題の“ゴチャゴチャした店内
と洗脳するかのように延々と流れるドン
キホーテのテーマソング”と云われるそ
のお店を経験したことがありません。折
りからの不景気の中、薬の深夜販売のア
イデアに軍配が上がったことで、きっと
業績を伸ばすのでしょうね。