2003年11月29日 土曜日


今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数20枚

秋の空・・

 激しくなったり、弱くなったり、女心
と秋の空とでも申しましょうか嫌な雨の
朝になりました。変わりやすい事の例え
としてそう言われる秋空は、変化が激し
くて、天気予報士であっても夕方の天気
を読む事すら難しいようです。
 浅草寺周辺の銀杏の色づきの盛りも過
ぎ、今朝は一斉に散り始めました。おか
げで、伝法院通りから仲見世にかかけて
黄色い絨毯を敷き詰めたようになってし
ましました。こんな光景は、訪れる者に
は綺麗に見えるのですが、毎朝の清掃を
している係員にとっては、辛い時期なの
でしょうね。傘も差さずに頑張っており
ました。
 12月1日から地上デジタル放送が始
まります。何が変わるの、どうすれば見
られるの、放送の中身は、アナログ放送
はどうなるの・・・等々、連日新聞やテ
レビを賑わせていますね。
 しかし、地上デジタル放送の目玉は、
映像が鮮明で美しいハイビジョンで、テ
レビ画面の鮮明さに直接つながる「走査
線」の数が、現在の525本から、11
25本になり、画面の形も、これまでの
横縦の比率4対3から16対9と、30
%以上ワイドになる・・・。但し、これ
に対応する受像器を持っている方、そん
な条件付きなのです。
 地上デジタル放送対応のチューナーを
買っても、普通の受像器では映画放送の
ように天地に黒い部分が多くなってしま
って、現在の走査線525本の半分ほど
になった画像を観なければいけないんで
すよ。どこが、映像が鮮明で美しいって
云えるのでしょうかね。これって、新ら
しいテレビに買い替えろってことなので
しょう。景気回復のために、NHKと家
電業界がグルになってるんじゃ・・・。
 絶対に買ってやんないからね!
 浅草神社の鳥居前の掲示板には、毎月
有名なお言葉が掲げられます。今、掲げ
られているのは、山鹿素行のお言葉です

 山鹿素行は、林羅山の門人となり朱子
学を学び、その後甲州流軍学者小幡勘兵
衛のもとで兵学を修め、播州赤穂藩主浅
野長直に使え山鹿流の兵法を伝授したの
です。忠臣蔵でお馴染みの赤穂浪士の山
鹿流の陣太鼓の元を創った人なのです。
 こんな由縁なのか、この時期になると
神社仏閣の掲示板には山鹿素行のお言葉
が登場するのです。
 「大丈夫と云うは、是れ士の道に志し
て、其の志す所を確かに行ひ、つとめた
るもののこと也」
 簡単にいうと、自らを未熟だと恥じる
ことで志を強く持ち、大丈夫の心持ちで
継続した努力をしなければならない。っ
てことでしょうけれど、“大丈夫”との
解釈は、しっかりしているさま・ごく堅
固なさま・あぶなげのないさまの大丈夫
とはちょっと違って、自意識過剰な己の
姿を戒めている言葉なのです。自分の志
を果たすためにしなければならないこと
を、何一つ欠かさず丁寧に行い、且つ物
事に囚われない、のびのびとした広い心
が、大丈夫の心持ちだそうです。
 さすが、偉い人の言う言葉には重みが
有りますね。
 「大丈夫と云うは、是れ散歩の道にあ
りて、其の志す所を確かに行ひ、つとめ
たるあほまろのこと也」
 なんて改ざんしてしまったら叱られる
でしょうかね。雨の中でも、モモちゃん
と毎朝のお勤め、自意識過剰な己の姿で
有っても、大丈夫と云って良いのですか
らね。
 やっぱり、地上デジタル放送対応のチ
ューナー買おうかな・・・。
 男心も秋の空・・・。