2003年11月23日 日曜日
勤労感謝の日


今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数47枚

はえぬき

「勤労を尊び、生産を祝い、国民が互
いに感謝し合う日」として昭和23年に
制定された国民の祝日です。戦前はこの
日を新嘗祭(にいなめさい)と呼び、天
皇が新穀を天神地祇に勧める厳かな儀式
が行われていたようです。明治5年まで
は旧暦の11月の2回目の卯の日に行わ
れていましたが、明治6年から太陽暦が
導入されが、そのままでは新嘗祭が翌年
1月になることもあって都合が悪いとい
う理由で、新暦の11月の2回目の卯の
日に行うことになったのだとか。
 世間では、「勤労感謝の日」として体
裁を保っていますが、天皇家の神事を祝
う日で有ることだけは戦後も同じなので
すね。
 日本の暦は、中国風に立春から始める
ということになってはいても、実はここ
に農業民族最大の祭典である新嘗祭をほ
ぼ冬至に行うということで、本当は1年
を冬至から始めていた名残でもあるので
す。新嘗祭は新年の祭りであり、だから
こそ、大規模な式典が行われ、天皇にと
っても重要な儀式であったようです。
 現在は新暦に移行したため、天皇の本
家でも有る伊勢神宮でも今日は大切な日
としての行事が行われるようです。昔は
、その年の新米は新嘗祭が終わるまでは
誰も食べちゃいけないのが習慣だったの
ですよ。あなたは、もう食べました?
 さて、そんな厳粛な日の浅草寺境内で
は、宝蔵門の大ワラジを奉納している、
山形県村山市の観光物産展が開催されて
おります。早朝から、たくさんのテント
が並び、村山で収穫された山の幸がいっ
ぱい並べられております。準備中にもか
かわらず、すでに、買い物客で賑わって
いました。
 ハアハアと息を上げて、言葉もまとも
に喋れないおばちゃん。山形の特殊な漬
け物が欲しくて駒形から走って来たのだ
そうです。昨年は、10時に来たらすで
に売り切れていたので、“今年は何が何
でも手に入れるんだ・・・”、買うこと
が出来た満足感で、荒れた息も爽やかで
した。良かったですね。ところで、一袋
400円のその特殊な漬け物って、いっ
たい何なのでしょう。あほまろの見た目
には、柴漬けのようにも見えるのですけ
ど、野菜と山形独特の山菜を合わせて漬
け込んでいるのだそうです。
 天皇様も今日は新米を食べる日。米ど
ころ山形からも色々な新米が米俵で持ち
込まれています。そんな中、山形特産米
の最上級米も色々と並べられておりまし
た。お米の名前には、コシヒカリ・ヒノ
ヒカリ・ゆきひかり・月の光・ゆめみの
り・サトホナミ等々それはみんな綺麗な
名前が多く、特にネーミングの良さで一
躍有名になった宮城県の“ひとめぼれ”
は有名ですね。
 でも、山形県の特産米の有名品種は、
“はえぬき”って名前なのです。田圃に
カルガモも放して、水中の害虫を駆除し
ていると言われるように、米にとって、
害虫は大敵なので、あえて、“虫は入っ
て居ないよ”って言わんばかりの名前で
すね。でも、これは山形県知事さまのネ
ーミングなのだそうです。
 お米屋さんで、“ひとめぼれ”と、“
はえぬき”が同じ値段で並んでいたとし
たら、あなたはどちらを選びますか?
 今日は、11時から、徳内囃子の踊り
も披露されるそうです。“蠅抜き”、見
に行ってみませんか。