2003年11月22日 土曜日


今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数23枚

昭和は遠く

 古い物はどんどん無くなってしまうの
ですね。半世紀以上親しまれてきた上野
の西郷隆盛像の下にある共同店舗ビル、
通称「西郷会館」がいよいよ取り壊され
ることになったそうです。今月に入って
、お土産物店などが並んだ1階の「のれ
ん街」は店じまいが進んでおります。
 戦後、連合国軍総司令部(GHQ)が
上野駅周辺の露店を強制撤去したことを
受け、土産物や飲食物の38店舗を収容
して昭和27年(1952)7月にオー
プン。色あせた「聚楽」の大看板が目立
っているこの会館は、昭和の名残そのま
まを残しているのです。思えば、高度成
長期をピークに東北や北陸などから上京
した人たちが東京の地に降りたって、始
めて目にした東京の姿なのでした。
 レトロブーム、それも、昭和30年代
が若者に流行っています。今、わざわざ
昭和30年代の雰囲気を醸し出す建物を
新築した資料館が出来たりしているって
いうのに、本物の昭和は誰の反対も無く
取り壊される運命なのでしょうね。
 しかし、良く考えてみると、この建物
は丘の斜面を利用して建てられたもので
、丘の上には西郷さんの銅像が建ってい
るのです。まさか、西郷さんの銅像を移
転させるって訳じゃないでしょうね。そ
こんところ、誰に聞いたら教えてくれる
のでしょうか。
 一方、お隣中国の北京でも、中心部で
市街地の再開発をめぐり、立ち退きを迫
られた住民と地元政府の間で摩擦が起き
ているようです。住民たちは道路沿いに
張り紙や看板を掲げて抗議の意思を示し
ている映像が繰り返し流されています。
 住民らによると、事前に意見聴取もな
いまま9月に立ち退き命令が区政府から
あり、今月に入って隣接するスーパーマ
ーケットの取り壊しが始まったことに端
を発し、住民は「開発業者と区政府が結
託している」と疑っての反対行動のよう
です。あほまろも何度か訪れたことがあ
る北京の市街地。日本でいえば、江戸以
前、明朝期のアパートなんてのもまだ使
われている地域なのです。
 2008年の五輪開催を前に、北京で
は街の改造が急速に進んでいます。おか
げで、何千年も守ってきた文化までも取
り壊されてしまうことへの反発は、長い
歴史に培われた国民性なのかもしれませ
んね。
 中国も日本同様にレトロブーム(お宝
ブーム)なのだそうです。といっても、
明朝や清朝なんてのはついこの間、お宝
は楊貴妃が活躍した唐の時代からようや
く古いって表現になっているようです。
おかげで、秦の始皇帝の兵馬俑(へいば
いよう)の盗掘が後を絶たないのだとか
。これも、日本の「何でも探偵団」のよ
うな、テレビの弊害なのでしょうかね・
・・。
 今年も年末ジャンボの時期がやってき
ました。三億円だ、一億円だ、景気の良
い数字が所さんと一緒に踊っています。
この所さんが宣伝する、缶コーヒーで当
たる“所ジャージー”って御存知ですか
。缶に貼りついていた番号を冗談半分に
応募をしてみたら、当たりました。さっ
そく女房が着て友達に見せびらかしてお
ります。たった一枚の応募で当たったの
で、その後は何枚も応募しておりますが
一向に気配なし。やはりガツガツしては
いけないのでしょうね。
 そんな訳で、所さんに肖って、今年の
年末ジャンボも買ってみようかな。