2003年11月18日 火曜日


今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数38枚

仏滅の寒い朝

 とっても寒い朝になりました。歩いて
いても手がこごえてしまいます。さすが
のモモちゃんも寒さで尻尾が下がりっぱ
なしなのです。昨日は木枯らし一番が吹
いたそうなので、いよいよ本格的な冬に
なるのでしょうね。
 ここ浅草寺の仲見世も冬の準備に忙し
くなりました。今朝は、伝法院前の日除
けの蓑が外されています。この取り外し
が終わると、いよいよ屋根の鉄骨も取り
外されてしまうのです。次に付けられる
のは、来年の梅雨の時期ですね。12月
になると、この参道一帯は豪華なお正月
の繭玉飾りで覆われるのですよ。
 「大浅草まつり」が終わって3日目で
す。毎日定点観測をしてきた菊の大懸崖
も無くなり、奥山風景の仮設小屋も取り
壊されています。夏の終わり頃から毎日
見慣れた光景が無くなってしまうっての
も寂しいですね。
 普段目にする風景というのはほとんど
気に留めないものです。ですから、街を
構成するとある一区画が取り壊されてい
たとしても、それが自分の日常によほど
接していない限りさしたる感慨を得るわ
けではありません。むしろ“更地になる
前には何があったけ・・・”という疑問
が浮かぶ方が自然なのでしょう。
 かつては大繁華街だった六区内で、大
きな建物が取り壊されてしまいました。
次は何ができるのでしょう。前の持ち主
が手放したのでしょうか、それとも老骨
化した建物を一新するためなのでしょう
か。いずれにせよそこに関わる人たちに
はそれなりに事情があるはずです。存在
は消滅してもなお、閉じこめられていた
特殊な雰囲気は漂い続けるのでしょう。
それも、毎日観ていて、その過程を知る
からこそそのような疑問もわくのであっ
て、一晩の内に隠密裏に違う建物にすり
替わったとしたら、変化が起こったこと
すら気付きようがないのではないでしょ
うか。
 その経過を知る由も無い、年に何度か
浅草を訪れる観光客にとっては、まるで
一晩の内に隠密裏に違う建物にすり替わ
ったとも思いそうな、変化が起こったこ
とすら気付きようがないのでしょうね。
 あほまろが浅草に住んで僅か4年ちょ
っとですが、その間にも浅草はどんどん
変わっていくのです。あほまろの記憶力
は決してよい方ではないので、毎日の変
化を散歩写真に納めているのです。これ
らの写真もいつか懐かしい町並みとして
紹介されるのでしょうね。それも、う〜
んと時間が経った数十年後に・・・。
 今日は暦注の六輝の一の仏滅です。仏
の入滅。釈尊の死。仏滅日の略など、あ
まり良い意味を持たない最悪の日です。
でも6日に一度必ずやってくる日でも有
るのです。西洋では、金曜日が不吉な日
とされているのと同じなのでしょうね。
 「仏滅は、空亡、虚亡を意訳して物滅
となり、これが転じて仏滅となった」。
仏滅は六曜のうち大凶で祝事や法事をし
ない人が多く、結婚式をこの日に挙げる
人も少ない。しかし友引に葬式を出す人
は無いのに仏滅は気にしない人が多いの
は何故でしょう。もっとも友引は葬式を
出す人がいないと見て斎場が休みになり
、仏滅も葬式を出してはいけないのでは
6日に2回の休みってのは、商売的にも
大変不便でしょうね。また、仏滅の日は
休日とする結婚式場も多いようです。
しかし、最近では、この六耀へのこだわ
りは比較的薄れ、仏滅でも“キリスト教
式だから関係ない”とか、“式場がすい
ていてゆったり披露宴ができる”、式場
によっては“仏滅割引があってお得”と
いったチャッカリ派も多いと読んだこと
があります。
 あほまろの結婚式もあえて、費用が安
い仏滅の日を選んだような・・・。