2003年11月13日 木曜日


今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数28枚

大提灯

 雷門の大提灯がとっても小さくなった
感じです。今日は、雷門の大提灯の比較
検討をしてみましょう。まず、上から昨
日新しく架け替えた大提灯です。真ん中
は一昨日まで、下の写真は5月7日の朝
取り外される直前の大提灯です。
 並べてみると一目瞭然にその違いがお
判りになると思います。以前までの角張
った感じが無くなり、ほっそりととした
小判型になってしまいましたね。これっ
てなんとなく威厳が無くなってしまった
ようにも見えませんか。これも、寸法を
間違えて造ってしまった弊害なのでしょ
う。
 あほまろは浅草の絵葉書を集めており
ます。古は明治期の手彩色から、今でも
毎年発行されているごくごく最近の物ま
であります。特に、ここ浅草寺の時代と
共に変貌していく姿に興味があり、千枚
を越える絵はがきの時代の特定に奔走し
ていおります。
 昭和35年の5月1日に新雷門が落成
した時の絵はがきでは、どっちかという
と丸に近い感じの大提灯でした。その後
ほぼ10年ごとに架け替えられ、そのた
びにどんどん長くなっていったようです
。その中でも、前々回の平成四年九月ま
で架けられていた大提灯は、ノッポ提灯
との異名も有ったようで、細くて長い感
じでした。その後前回から角張って威厳
の有る形になったのですが、今回の失敗
でまた昔の姿に戻りつつあるようです。
 この大提灯の後ろには製作された年月
日が書かれているのですが、今回新しく
なった物には、なぜか前回と同じ平成十
五年八月と書かれております。きっと、
京都の提灯屋さんが失敗を忘れようとし
た結果なのでしょうか。どっちにしても
、八月から僅か3ヶ月間架けられていた
大提灯。何事も無かったかのように忘れ
去られてしまうのでしょうね。でも、あ
ほまろは3年以上に渡り、毎日浅草寺周
辺で定点を決めて写真を撮っております
。あほまろの日記をご覧の皆様だけは、
隠れた浅草の歴史を目の当たりにしてい
るのですよ。
 今朝の境内は修学旅行の学生でいっぱ
いです。珍しく小学生も多く、モモちゃ
んを見付けた子ども達、モモちゃんと一
緒の記念写真を欲しがっています。“東
京のど真ん中でも犬を飼っている人が居
るんだ・・・”、そんなことを不思議が
っている子も居ます。山梨の田舎では当
たり前の光景を東京でも見られる。そう
でしょうね。テレビや写真で見る東京の
姿は、動物も住めない環境に見えてしま
うのでしょう。
 歩道の整備を理由に、唯一モモちゃん
が好きだった歩道の植え込みと街路樹も
撤去され、変わりに統一したカラータイ
ルで雰囲気を一新するそうです。おかげ
で、浅草から益々緑が消えていきます。
子供たちが言う通り、犬にとって、東京
は暮らしにくい所なのでしょうね。
 平和で何事も無ければ、次の雷門の大
提灯の架け替えは2015年頃になりま
すね。それまであほまろは東京に住んで
いるのでしょうか。最近ちょっと田舎暮
らしに憧れも感じるのです。