2003年10月18日 土曜日


今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数43枚

賑わいの折り返し

 早いですね、また週末になってしまい
ました。あほまろの今週はいったい何を
やって過ごしていたんでしょうか、今週
中に終えてしまおうとパソコンの打ち込
みを始めたデータもまだ中途半端。毎日
少しずつ作業をしているのですが、つい
つい何かの用事で他の作業をしてしまう
のです。飽きてしまうっていうか、やる
気が無いというか・・・。
 また、“何時頃から打ち合わせが有る
ので・・・”、なんて日は、打ち合わせ
のことだけが気になってしまって作業は
全く手付かず、ブラブラ時間が来るまで
本を読んだり、ネットサーフィンしたり
、作業が身に付かないのです。集中して
何かをする時は、何のスケジュールも入
れずに、時間を気にせずに作業が出来る
環境でなければ何も出来ない自分の性格
が嫌になりますよ、まったく。
 何もしなくっても、時間はどんどん進
行していきます。連日混雑している、大
浅草祭りも折り返し地点に差し掛かりま
した。雷門通りの沿道には、次の大きな
イベントである「東京時代祭」の飾り付
けが行われております。このイベントも
、江戸開府400年の記念行事の一環と
して、11月3日の文化の日に行われて
おります。東京のあけぼの浅草寺の創始
から現代までの一大歴史絵巻を総勢千六
百名の大行列で表現するのです。
 毎年欠かさずに記録を撮っているので
すが、行列の内容は、毎年全く同じなの
でちょっと飽きてしまいましたね。3年
前の平成中村座初演時、乞食坊主に扮し
た中村勘九郎の参加で盛り上がったよう
な。
 今年は出発の時間が午後2時なので、
お芝居の最中。中村勘九郎の参加は無理
でしょうが、何か変わった仕込みを考え
て欲しいですね。
 浅草寺境内で開催されている「大菊花
展」の菊が出揃いました。今年も凝った
造りの花が並んでおります。まだ、花は
開いていないのでどんな色に成るのかは
知れませんが、お酉さまの頃には、きっ
と見事に咲き誇ってくれるのでしょう。
 菅原道真公は、梅とともに菊をも大層
愛されました。そのため、菊を詠う詩や
和歌が数多く、配所ではご自分で菊を植
え育てもいたそうです。とくに残菊がお
好きで、晩秋の夕暮れに浮かぶ白菊の残
花に思いをよせた
 「秋の晩(ゆうべ)白菊に題す」
など、有名な詩をたくさん残されており
ます。
 菅原道真公が愛されたころから、展示
用の菊の造り方には、一定のルールが有
るのだそうです。最近の花屋さんでは、
創作ナンタラとか、前衛ナンタラなどと
称したマガイモノを良く見かけますが、
そんな菊の飾り方は、世が世なら不敬罪
にあたるのだ・・・。毎朝丹誠込めて菊
の手入れをしているおじさんが言ってま
した。そうなのです、菊は天皇家の御紋
でもあるのですからね。
 菊の作り方で、一番難しいのが、今朝
の写真に掲載した、懸崖作り(けんがい
づくり)といわれるものだそうです。断
崖の上より垂れ落ちるようにみせる小菊
を、幾何学的に組み合わせるのです。こ
の懸崖作りにも、蓑亀形や静岡形などと
様々ですが、素人に説明しても解らない
のだそうです。でも、咲いた時を想定し
て組み上げるので、そうとうの経験者で
なければ造ることが出来ない作りなので
す。
 一般的な“天・地・人”、三本仕立て
の「盆養(ぼんよう)」、三本仕立ての
大菊は「だるま」、一本仕立ての大菊「
福助」、大菊一輪を筒にさして、「切花
」、一株作りで、中心の一輪より一段毎
に六輪ずつ殖やして全体で一輪の花のよ
うに組み上げた「大作り(おおづくり)
」、別名「千本咲き」等が、菊の作りと
して代表的なものなのです。また、菊の
花でこしらえた「菊人形」も有名ですが
、ここ浅草寺には登場しません。「菊人
形」は、湯島天神が有名ですよ。
 浅草寺境内がみごとな菊の花で覆われ
るのは、一の酉が終わって、いよいよ寒
さが増してくるころなのです。