2003年9月30日 火曜日


今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数38枚

天高いけど・・・

 「天高く馬肥ゆる」秋晴れの朝になり
ました。モモちゃんと一緒に、とっても
爽やかな朝の散歩となりました。この、
「天高く馬肥ゆ・・」は中国北西部の農
民の諺で、夏の間放牧していた馬が、た
っぷり草を食べて肥ってくる秋のころに
なると、農民たちは蒙古の襲来に対する
警戒心を呼び起こすために云われ伝わっ
たそうです。そんな諺がなぜ、日本でも
一般的になったのでしょうね。
 秋は気温の低下とともに湿気の低下と
空気も心地よく夏バテからも回復する。
一年中で最も身体に良い季節です。そし
て、大気の状態が安定し、あまり強い風
も吹かず、台風や秋の長雨の後で、地面
は湿っていて、ちりやごみが立ちにくく
なっています。このため秋の空は、一年
のうちで一番澄んで青く見えるのです。
また、日も短くなって、秋と言えば、「
食欲の秋」なんて諺につられて、つい食
欲が旺盛になってしまうのです。早い時
間から御酒を頂くなんてことも多くなる
ので、「天高く馬肥ゆ・・」の新解釈と
しては、人も馬も肥満に注意ってことに
しておきましょう。
 いよいよ明日から「大浅草祭」の幕が
あがります。浅草寺横で開催される、「
奥山風景」の造作はすべて完成しました
。明日の午前11時30分から、開場式
が行われ、12時30分より一般に公開
されるそうです。開場式には、NHKの
「こころ」のヒロインが来てテープカッ
トを行うそうです。
 また、夕方6時からは、ライトアップ
のセレモニーも行われるようです。夜空
に浅草寺本堂が浮かび上がる光景が楽し
みです。このイベントには、大勢の観光
客が来てくれると良いですね。みなさん
も是非、一枚300円の浅草小判を記念
にお求めください。将来価値が出るかも
しれませんよ。ネットオークションで、
前回の小判が1200円で落札されてま
したから・・・。
 西の空には富士山が見えています。雪
を冠る一歩手前の富士山です。最近、水
蒸気が吹き出している穴が見つかったそ
うです。前回の噴火は宝永4年(170
7)ですから、もうすぐ300年が経ち
ます。噴火も地震と同様に定期的な周期
でやってくるのでしょうか。そうであれ
ば、そろそろ危ない時期なのではないで
しょうか。東海地震も富士山の活動と連
動しているそうです。
 過去の東海地震間隔から東海地震を予
知するのは大変難しいそうですが、微小
地震の観測や土地の隆起、沈降などの観
測網が密に設置されているので、科学技
術の進歩で、東海地震が近くなると過去
の観測資料から、直前の前兆現象がキャ
ッチできるようになったそうです。
 東南海地震までの間隔は、平均123
年と計算されております。前回の東南海
地震は、昭和19年(1944)なので
、平均から推測すると、次は2067年
頃が一番危ない時期とされているので、
あほまろが生きている間は大丈夫なよう
ですね。
 噴火も地震と同様、「起きる、起きな
い」の議論よりも「起きた時に冷静に対
応できる知識と備え」が大事です。と、
静岡市役所防災本部防災対策課が訴えて
おりました。
 東海地震の被害想定では、家屋に被害
を受ける住民は約160万人にのぼるそ
うです。その、1週間後には約190万
人、1カ月後でも約73万人が避難所生
活を強いられるとのこと。住宅や工場の
損壊など直接的な経済被害は、約10兆
円とされる阪神大震災を大きく上回る2
6兆円とみています。
 そこまで詳細に被害予想が出て、東海
地震が必ず起こるとを知りながら、被害
が甚大になる地区の人々はじ〜っと待っ
てい良いのでしょうかね。でも、先日発
表された全国路線価の発表では、大被害
が想定される静岡県の地価が値上がりし
てるのを観ると、誰も60年後のことは
真剣に考えていないようです。
 天高く秋晴れの朝を象徴するかのよう
に、存在を誇っている富士のお山を見な
がら、この山もいつかは噴火で無くなっ
てしまうんだろうね・・・。そんなこと
を考えてしまいました。