2003年9月26日 金曜日


今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数30枚

お友達

 モモちゃんが“早く行こうよ!”って
、騒いでいます。今朝、北海道で発生し
た地震のニュースに見入ってしまいまし
た。北海道で発生してから僅か10分後
には、東京でも多少の揺れを感じたので
した。震源地は十勝沖で、マグニチュー
ド8.0だったそうです。この地震で、
津波が繰り返し発生しているようで、気
象庁では北海道太平洋沿岸の東部と中部
に津波警報を出して注意を呼びかけてお
りました。また、この地震の影響で、苫
小牧市の出光興産北海道製油所では、漏
れた油に引火して原油タンクが燃え上が
っております。本当に、地震って恐いで
すね。
 モモちゃんが一番好きなお友達は、山
田さんちの「ムサシ」です。毎朝お父さ
んの自転車で境内から隅田公園を散歩し
ています。ムサシは、柔らかい鳥の笹身
を薫製のように加工したとっても豪華な
おやつを貰っています。モモちゃんも時
々ご相伴に預かるのです。しかし、最近
はムサシの散歩の時間がずれてしまった
ので、滅多に逢えなくなってしまいまし
た。今朝は、久しぶりのご対面なのです
が、ジャレ合うこともなく、お互いに鳥
の笹身を貰って、喜んでいるのでした。
 ムサシはまだ若い男の子。でも、モモ
ちゃんは、人間でいえば70歳の老婆っ
てところでしょう。そんなお婆ちゃんで
も、ムサシは優しくお相手をしてくれる
のです。モモちゃんは、遠くにムサシの
姿を見付けると、極度に興奮するんです
。犬にも恋心ってのが有るのでしょうか
ね、それとも、鳥の笹身を思い出してい
るのでしょうか。どっちにしても、久し
ぶりのご対面は楽しそうでしたよ。
 秋の浅草イベントの準備もそろそろ完
成のようです。今朝は、オープニング・
セレモニーの案内板が登場しました。こ
のオープニング・セレモニーには、NH
Kの連続テレビ小説でこころ役になった
、中越典子さんも参加するそうです。
 浅草を舞台に、下町の人情と心意気に
生きるヒロインの姿を通して、どんなこ
とが起こっても、たくましく生きていく
鰻屋の若女将の物語ですが、どことなく
内容が乏しい脚本で、せっかくの浅草ロ
ケも拍子抜けでしたが、内容はともあれ
、毎朝全国のお茶の間に浅草の空気が流
れたってことだけは評価できましたね。
このドラマも、いよいよ明日で最終回を
向かえるのです。
 つまらないドラマでも、無くなるって
のは、ちょっと寂しいですね。おかげで
、浅草には、「こころ」を冠した大量の
グッズが並ぶようになりました。この後
、いったいいつまで忘れられないで残り
続けるのでしょうかね。
 またまた、余談ですが・・・。
 昨夜、知り合いの銭湯研究家より銭湯
の企画展の協力依頼のメールが有りまし
た。その中で、“銭湯”という言葉は、
江戸時代の銭湯の始まりの湯銭が「永楽
1銭」であったからなのだとか。永楽銭
とは、中国明朝時代の「永楽通寳」のこ
とです。江戸初期の日本では、自国の通
貨を持たず、中国からお金を輸入して流
通していたのです。その理由は長くなる
のでここでは省きますが、平安時代より
官鋳銭は中止されていたのですが、銭の
需要が増え続け、民間でも、中国銭を模
した銭が鋳造されてもいたのです。その
銭名も「永楽通寳」だったのでした。
 そんな訳で、江戸時代の庶民の間では
「永楽通寳」が立派な通用貨として流通
していたのです。特に、数多い鐚銭(び
たせん)の中において、その製作が立派
な「永楽通寳」は別格で、支払いを「永
楽通寳」で行うことを、「永楽勘定」と
別扱いでも有ったのです。
 銭湯の湯銭が「永楽通寳」一枚だった
とは知りませんでしたが、そうで有った
とすると、湯屋では、鐚銭はとらなかっ
たってことだったのでしょうか。それと
も二重価格制をとっていたのかも知れ
ませんね。とにかく、古銭の研究家にと
っては、興味有る事実でもあります。
 古銭収集界では、中国製の「永楽通寳
」の価値は低いのですが、日本で造られ
た、いわゆる偽銭の「永楽通寳」はとっ
ても珍重されているのですよ。