2003年7月28日 月曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数17枚
M34

景気の沸点

 まだ梅雨が明けないのでしょうか。今
朝もどんよりと曇って涼しい朝になりま
した。当初電力不足が叫ばれていたので
すが、暑さのピークだっていうのに、こ
んな日が続いたおかげで、東京電力も事
なきを得たってところでしょう。 
 梅雨が長引いて低温・長雨による農作
物被害が心配される東北地方では、戦後
最悪と言われた93年の大冷害並みの農
作物被害も懸念されているようです。そ
んな事態に追い打ちをかけるように発生
した今回の大地震。コメ不足になって、
外国産米が大量に輸入され、スーパーに
タイ米や豪州米が並んだ光景が再来する
ような予感。消費不況にあえぐ日本経済
にとって、冷夏は極端にマイナス要因で
す。食品、衣料、電器、観光などの産業
に広範な打撃を与え、ただでさえ弱い景
気の足を更に引っ張る事態に発展しなけ
ればよいが・・・。
 昨日、竹中経済財政・金融担当相が、
“日本経済は沸点にさしかかった可能性
がある・・・”と、構造改革による景気
回復に自信を示したようですが、この「
沸点」が近づいた兆しとは、いったいど
んな兆しなのでしょう。彼の説明では、
“お湯が沸いていても100度までは判
らないように、経済にも、ある点になる
と効果が加速的に雪崩を打ったように出
るポイントがある・・・”そうです。そ
んな予測の中に、今年の冷夏や災害は加
味されてはいないようですけど。
 そういえば、あの時のタイ米はどうな
ったのでしょう。確か我が家でも、米屋
の抱き合わせで買わされた、茶色のタイ
米が何年も残っていたような。その後、
どう処分したのかは、忘れてしまいまし
た。きっと捨てたんでしょうね。
 今朝、浅草寺境内でハトに餌を与えて
いる老婆が持っている袋の中に、米らし
き物が入っています。聞いてみると、お
煎餅の材料で仕入れた外国米の使えない
物なのだそうです。確かに、色が黒っぽ
く形も歪んでいるようです。この数年、
米は順調に収穫され、米余りの状態であ
ってもまだ、お煎餅などの加工食品用に
、タイ米が輸入されていたのですね。こ
れも、いざという時のための布石なので
しょう。ハトに味覚は無いようで、競っ
て餌を啄んでいました。
 花火大会が終わった浅草は、次のサン
バカーニバルまで暫しの休息です。今朝
は観光客もなく、とっても静かな境内で
す。しかし、夏休みでもあり、これから
大勢の観光客が繰り出してくるのでしょ
う。仲見世のおみやげ屋のご主人、“夏
に設けなくっちゃ暮らしていけないんだ
よ、でも最近は東南アジアからの団体が
極端に少なくなったので、結構売り上げ
にも響いているんだよ・・・”。浅草の
仲見世は、年間で夏が一番売れる時期だ
そうですが、今年はかなり落ち込んでい
るそうです。それより、屋上の広告収入
を当て込んで、借金して建てた小さなマ
ンションから、タバコの看板が撤去され
るのが大きな痛手なのだそうです。そう
いえば、最近はたばこ屋外広告自主規制
で次々と看板が撤去されていますね。
 浅草のような繁華街の通りに面したマ
ンションでは、貴重な賃料を失い、穴埋
めのため修繕積立金を値上げしたりして
、思わぬところで住民にも影響が出始め
ているようです。
 世界保健機関が、「たばこ規制枠組み
条約」を採択。各国の批准で発効すれば
5年以内にたばこの広告が全面禁止とな
るそうですよ。今のうちに、ビルや街角
のタバコの広告を写真に残しておいたら
、何十年か後には、貴重な資料として、
お宝になっているかもしれませんね。
 “災い転じて福となる”には、まだま
だ時間を要するようですけど・・・。
(注:この下の数字は毎日確実に減って
いきますが、他意はありません。単なる
メモと思ってください。)