2003年7月13日 日曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数27枚

お盆

 今日から、祖先の霊を死後の苦しみの
世界から救済するための仏事盂蘭盆(う
らぼん)会が始まります。お盆というと
8月じゃ無かったかな。そう思う方もい
らっしゃるでしょう。この盂蘭盆、本来
は陰暦の7月13日〜15日を中心に行
われるのですが、新暦に変わった明治5
年以降、間違いが無いように、暦通りに
行うようになったのです。
 盂蘭盆会は、種々の供物を祖先の霊・
新仏・無縁仏(餓鬼仏)に供えて冥福を
祈る日なのです。関東以外では、この盂
蘭盆会の仏事は、月遅れの8月に行われ
るところが多いようです。
 今日は、盆の初日なので、夕方には祖
先の精霊を迎える為に、芋殻、麻幹など
門口で燃やして、煙を焚く“盆迎え火”
も行われるようです。
 あほまろが以前住んでいた近所に靖国
神社があります。ここでは、戦没者24
6万6千余柱の“みたま”を慰めるため
、今日から、“みたままつり”が開催さ
れます。神社境内には、二万九千灯個を
超す「懸雪洞(かけぼんぼり)」や大・
小提灯の「献灯」が綺麗で、東京の“お
盆の風物詩”として親しまれており、毎
年30万人の人出で賑わうのですよ。
 浅草寺本堂内でも、「三界萬霊等」碑
が安置され、朝から大勢のお坊さん達に
よる読響が唱えられております。「盆と
正月」と言われるように、昔から年中行
事の中でも一大イベントだったのですが
、正月は別として、お盆にお小遣いを貰
うなんて風習は無くなってしまったよう
です。そんなこと、お構いなしに、宝蔵
門前にはいつものように、屋台のお店が
並びました。
 お祭り気分の心安さもさることながら
、ご先祖さまのお陰をいただいているご
恩に喜び感謝しあうと共に、お盆という
ゆかしく伝統ある行事をこれからも大切
にしたいものです。
 伝法院通りには、小さなお店がたくさ
ん並んでいます。その中でも、毎朝一番
早く開くのは時計屋さんです。今では、
すっかり見なくなった町の時計屋さんが
今でもしっかり営業しているのです。時
計屋さんは時計を売るだけじゃなく、時
計の修理も行います。また、ちょっとし
た交換用のバンドの不具合などもその場
で直してくれます。
 時計屋さんは時計に詳しいのです。時
計の歴史や成り立ちから時計の構造に至
るまで、ありとあらゆる時計の知識を持
っています。また、最新型の時計につい
てもちゃんと勉強しているので、時計の
ことなら何でも相談できます。
 ちょっと昔、時計はとっても貴重品で
した。恐れ多くて子供達は持つこともで
きなかったんです。せいぜい高校入学祝
いとか、就職祝いなんてのがきっかけで
ようやく腕に時計が輝いたのです。そん
な時計はみんな手巻き、起きてすぐにそ
の日の分を巻くのが日課でした。自動巻
なんてのも有りましたが、普通のサラリ
ーマンにはちょっと手が出ないほど高価
な物。時計屋さんのディスプレーの中で
も、一際威張っていたようでした。
 また、海外旅行で持ち帰れる時計の数
も3個までとついこの間まで制限されて
もいたような。
 あなたは今、何個の時計を身に着けて
いますか?
 最低でも腕時計と携帯電話が有ります
ね。その他にPDAやパソコン、デジカ
メにも付いていますね。おまけに、あほ
まろが使っているボールペンの先にも付
いているんです。これだけ大量に普及し
てしまった時計。普及すればするほど時
計屋さんが増えても良いはずでは・・。
 伝法院通りの小さな時計屋さん・今日
も目に黒いレンズをはめて時計の中を調
べていました。