2003年7月7日 月曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数28枚
昨日の写真
CANON EOS-1 Ds
CANON ZOOM 17-35 F2.8/CANON ZOOM 17-35 F2.8
183枚

初夏

 七夕の節句ですね。でも、この節句に
は色々と裏話もあるんですよ。本来は、
旧暦の7月15日の夜に戻って来る祖先
の霊に着せる衣服を機織して棚に置いて
おく習慣があり、棚に機で織った衣服を
備えることから“棚機(たなばた)”と
いったのです。しかし、日本に仏教が伝
来すると、7月15日は仏教上の行事「
盂蘭盆(うらぼん)」にあたり、盆の準
備をする大切な日なので、この7月7日
に繰り上げられてしまったのです。本来
は、中国から伝わった織女・牽牛の伝説
が結び附けられ、天の川を隔てた織姫(織
女星、こと座のベガ)と彦星(牽牛星、
わし座のアルタイル)が年に一度の再会
を許される日だったのですが、織姫も彦
星も人間の都合で出会いの日まで変えら
れてしまったって訳ですね。本当の節句
は、旧暦でいうと8月4日となります。
 合羽橋本通りでは、日本一(地元の人
が言ってました)の七夕飾りが並び、昨
日の日曜日には、10万人を越える人で
賑わったと報道されております。イベン
ト好きのあほまろも、女房と二人で入谷
の鬼子母神まで歩いてみました。
 今年の七夕飾りは、江戸開府400年
記念行事の一環とされたせいか、やたら
“江戸開府・・”の文字が目立つのです
が、何の関係も見いだせないビニールの
吹き流しばっかしです。七夕本来の飾り
は「笹」でしたよね。
 浅草から上野まで歩行者天国にしたこ
の祭り、マイナーな祭ではありますが、
地元ではけっこう盛り上がっているので
す。
 先週、ロシアの歌手がプロモーション
で歩行者天国を使う使わないで警察とも
める騒動がありましたが、そんな連中に
この場所を貸してあげるって、粋なはか
らいも良かったんじゃないでしょうかね
。とっても凄い宣伝になり、本当に日本
一になるかもしれませんよ。
 そういえば子供の頃は、浴衣を着て提
灯を灯し、近所の子供達と、家々を廻っ
てロウソクを貰ったのが七夕祭りでした
よね。今でも、そんな行事が残っていま
すか。あほまろの子供達が小さかった頃
には、もう無かったような・・・。
 ロウソクを貰うってのは口実で、実際
はお菓子を貰うのが目的。ついでにロー
ソクも貰うって感じでしたね。“♪・・
・ローソク出せよ・・・”、そんな歌も
有ったっけ、でも思い出せないくらい遠
い想い出・・・。
 全国に2000以上もあると言われる
七夕祭り、その祭りで使われる飾り物の
ほとんどが、浅草橋から江戸通り一角に
並ぶ装飾品専門の問屋さんで卸している
そうです。この時期になると、通り沿い
には、2メートルを越える吹き流しやら
本格的な飾り物がいっぱい。こっちの方
が日本一豪華な七夕飾りのようです。ま
た、子供用のミニ七夕セットや、本来の
笹飾りまで揃っておりますよ。本当の日
本一と言われる豪華絢爛な平塚の飾りも
、これらのお店で作られているってのに
は驚きです。そんな事も加味すると、浅
草の七夕祭ってのはやっぱり日本一なの
かもしれませんね。この時期の浅草橋界
隈は、ガイドブックにも載っていない下
町の穴場なんですよ。旧暦の七夕まで賑
わっております。
 さて、今やテレビなどでも全国中継さ
れ、かなり有名になった「入谷のあさが
お祭り」。入谷鬼子母神(真源寺)を中
心に朝顔の店がズラ〜っと並んでおりま
す。今年も一鉢2000円から売られて
いますが、特殊な色の朝顔はちょっと高
目のようです。一昔前は、渋い茶色の花
を咲かせる「団十郎」ってのが有名にな
りましたが、今年は「ききょうあさがお
」とか、「四色・五色大輪咲き」なんて
変わったのが流行っているようです。
 茶色・赤色・白色・藍色の五色が一本
の枝に咲く姿って想像できますか。勿論
、朝顔っていうんですから朝しか咲きま
せん。確かめて買う訳にはいかないので
、ちゅうちょしているお客さんもおりま
す。威勢の良いお姉さん、“絶対に咲く
よ!あたしを信じなさい!”なんてかけ
声に、“朝顔ってぇぐらいだから、朝見
に来るよ”、なんて、負けずに言い返さ
れていました。こんなやり取りを聞いて
るだけでも楽しい初夏の風物詩でした。