2003年6月6日 金曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数31枚

ご帰還

 久しぶりの我が家ですが、病院の癖で
朝5時に目覚めてしまいました。まだ早
いんだ、もう少し寝よう、そんなことを
考えれば考えるほど目が冴えてきます。
無駄に逆らわず、起きた方が良いのかも
しれませんね。そんな訳で、午前5時過
ぎの散歩になってしまいました。
 病院では毎朝増上寺の六ツの鐘を聞い
ておりましたが、今朝は珍しく浅草寺の
六時の鐘を聞きながら、まだ何処も開い
ていない仲見世を歩いてきました。今朝
は病み上がりなので、女房も一緒に付い
てきてしまいました。これって結構足手
まといねんですよ。案の定、いつものコ
ースなのに歩数計の設定がどうのこうの
とやってるうちに迷子になってしまいま
した。おかげで病み上がりには過酷なほ
ど、境内のあちこちを探し回ってしまい
ました。まったく逆効果なんですよね。
 さて、この12日間で何か変わったこ
とが無いかと、あちこちをキョロキョロ
見渡すのですが、参道の西側に日除けの
緑色の簾が取り付けられただけでしょう
か。また、浅草寺もようやく扉を開いた
ばかりなので、熱心な地元の老人達以外
の参拝客はまだ訪れてはいないようです。
 “観音様ありがとう”、無事退院出来
たのは、毎朝お参りしている観音様の御
慈悲です。退院後で知ったのですが、大
量吐血で倒れて救急病院に連れていかれ
た時、前回の心筋梗塞が再発しかねない
状態で、消化器内科と心臓内科の専門家
が立ち会いの元での処置だったそうです
。胃の処置中に梗塞が起こる可能性が大
きく、そのため、処置中は輸血を行うこ
とも出来なかったようです。
 ヘモグロビンの値が6と、とっても危
険な状態での処置だったようですが、当
の本人の記憶には何にも残ってないので
す。手術室の外で待たされていた家族の
気持ちは計り知れないですね。足手まと
いなんていっちゃいけなかったかな。
 昔から踊りや楽器などのお稽古事は、
6歳の6月6日に始めると上達するとい
われています。それにちなんで、今日6
月6日は「楽器の日」としたそうです。
ビートルズファンだったあほまろの若い
頃も楽器を弾いていました。練習を始め
たのが6歳では無く、16歳だったので
、その道での大成は無かったんでしょう
かね。
 当時は、長髪でエレキギターを持って
いるだけで、不良の格好だったのです。
親は、しょっちゅうビートルズみたいな
格好は止めなさい、なんて叱っていたん
です。“そんな格好していると、ビート
ルズみたいになってしまうよ!”、なん
てことは言わなかったかな。ビートルズ
みたいになりたかったけどね。
 しかし、当時親たちから不良と蔑まれ
ていた連中も、今となっては歴史に残る
音楽家なんですよ、今では。また、当時
の不良の代表とまで言われた“太陽族”
(知ってる人が少なくなってしまったよ
うです)、その作家が東京都知事になっ
てるってのも不思議って言えば不思議で
すけどね。
 今回の入院中、先日発売された“ビー
トルズアンソロジー”という、5枚組の
DVDを繰り返し見てしまいました。ジ
ョン・レノンが自宅前で銃弾に倒れ、ま
た一昨年はジョージ・ハリスンが癌で旅
立ち。残ったポールとリンゴが当時の回
想を熱っぽく語るDVDです。いつか観
ようと買っておいたのですが、まさかこ
んな状態で観るとは思いませんでしたよ。
 DVDの中で、昭和41年の懐かしい
東京公演の映像を見ていると、戦後の貧
しかった日本であっても、現代の北朝鮮
の貧しさとは、比較に成らない心の豊か
さを持っていたんですね。