2003年5月14日 水曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数31枚

変わったんです

 あほまろは、子供の頃っていうか大人
になっても、プラモデルが好きで良く作
ったもんです。特に飛行機や自動車が多
かったのですが、飾っているうちに埃ま
みれになり、そのうちにあちこちの部品
が無くなっていくんです。ふと気付くと
、すでのその場所から無くなっているん
です。あまり汚いので女房に捨てられて
しまったので。しかしそれに事気付かず
に数ヶ月、ある日突然、あれっ!っと思
うんですね。女房を怒鳴りつけても、当
の本人も捨てたことすら忘れているくら
い時間が経過しているのですよ。
 いつも同じ場所に、同じものが有る。
長いあいだに意識の中に固定されてしま
った光景、多少の変化には不思議と気付
かなくなっているのです。きっと、そこ
から消えた物は、当然有るつもりで頭の
中で補間されて見えているのかもしれま
せんね。
 街の景色も同じなのです。毎日当たり
前に目に入っている景色ってのは、それ
が当たり前であるかのように、意識の中
に固定されてしまい。大がかりな変更が
無いかぎりいつも一緒なんです。
 今朝は、三社祭を直前に控えた浅草の
雰囲気が、なんとなく変わったような気
がしてなりません。しかし、何が変わっ
たのかが思い出せないのです。そんな訳
で、散歩から帰って来てもまだ、モヤモ
ヤしてるのです。あー、あほまろの頭の
中も、とうとう、お目出たくなってしま
ったようです。
 御神輿の通り道には、注連縄が取り付
けられます。締め縄のシメは、占うとい
う意味で、神前または神事の場に不浄な
ものの侵入を禁ずる印として張るのだそ
うです。左捻よりを定式とし、三筋・五
筋・七筋と、順次に藁の茎を捻り放して
垂れ、その間々に紙垂(かみしで)を下
げるのです。
 今朝は、仲見世通りや並木通の注連縄
張りが行われ、風に揺れる紙垂がお祭り
の始まりを告げているようです。また、
家々の軒先には三社祭の提灯がぼつぼつ
下がり始めました。今年の提灯は、江戸
開府四百年の文字が書かれた特別な提灯
のようです。
 ここ台東区には、鉄道の無い北部地区
を中心に循環運行する“めぐりん”とい
う小型バスが運行しております。大人も
子供も100円均一で、シルバーパスや
バスカード、無料乗車券などでの利用は
できません。でも、このバスは、ノンス
テップ低床式で車いす固定装置を装備す
るなど、高齢者や車いすの方も利用しや
すい工夫されているってのが、大きな売
りのようです。
 今朝、馬道通りのバス停で車いすの老
婆が、このめぐりんに乗り込もうとして
いるのですが、道路の段差とバスの間が
あいていたため、車いすのタイヤがはま
ってしまい身動きがとれなくなってしま
いました。しかし、バスには運転手だけ
で他に乗客がありません。当然、運転手
が降りてきて手伝ってくれるものと思い
様子を見ていると、床が低いんだから一
人で出来るでしょう、とか、もっと強く
手すりにつかまって引っ張ってみなさい
、などと面倒くさそうにマイクで喋って
いるだけ。
 運転手は運転だけが仕事なんでしょう
かね。乗客の面倒をみる必要は無いんで
しょうかね。見るに見かね、あほまろが
バスの中まで持ち上げるのを手伝ってあ
げました。
 乗り込むむとすぐに、“料金はここに
持ってきてください”
 “ペットは乗車禁止ですよ!”
 バカヤロー!
 俺は乗るわけじゃないんだ!
 台東区はこんな運転手に、高齢者や車
いすの方も利用しやすい工夫をしたバス
を任せて良いんですか?
 区長に手紙で告発してやろうか!そん
なことしたって、そんな問題より、やら
なきゃいけない問題が山積しているとか
なんとか、まともに取り上げてくれる訳
ないよね。
 いったいこの報告は何処に持ってけば
良いんだ!
 今朝は、そんな事件で、浅草の何が変
わったのかが思い出せないのです。風景
より、人情が変わってしまったことは確
かなんですけど・・・・。
 今朝の新聞で、盛岡市内の路線バスに
車掌さんを乗務させることにしたそうで
す。人件費削減の一環でワンマン化依頼
18年ぶり。“高齢者にやさしいサービ
ス”を目指しているそうです。
 本当は、ここ浅草にこそ、車掌さんが
必要なんじゃないでしょうかね。不自由
な方に、“料金はここに持ってきてくだ
さい”、なんての失礼なんですよ。
ありがとうございますって、貰いに伺う
のが道理なんですけどね。