2003年5月2日 金曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数30枚

経済効果

 “♪夏も近づく八十八夜、野にも山に
も若葉が繁る……♪”、立春から数えて
88日の今日は「八十八夜」となります
。これでようやく春から夏へ変わる頃合
いになったのです。古来から農家では農
耕開始の到来を祝っての春祭りを行うと
ころも多いようですね。ここ浅草でも、
八十八夜からちょっと遅れるのですが、
やはり豊年満作と天下泰平を願うお祭り
が行われます。これが三社祭です。
 浅草寺境内では、昨日桜祭りの奉納提
灯が撤去されたばかりですが、今日から
は三社祭の奉納提灯が取り付けられてお
ります。見た目も奉納者も同じ物が目立
つのですが、奉納の意味合いが違うので
毎年新しくするのでしょうね。もったい
ないようですが、こんな些細なことでも
提灯を作る人と取り付ける人が生活する
ための経済効果に寄与しているのでしょ
うね。
 お祭りの経済効果も凄いものです。江
戸最大のお祭りである三社祭には、3日
間で、300万人を越える観光客が訪れ
、その人達が浅草周辺で使ってくれる金
額も凄い額にのぼるのでしょう。地域活
性化のためにイベントを積極的に誘致す
る価値は多大な効果を生み出すのでしょ
う。
 二年後に「自然の叡智」をテーマとし
た愛知万博では、想定入場者を1,500万
人と見積もって、地域経済に与える経済
効果を旧東海銀行が試算したところ、 
会場建設費、交通アクセス整備費、宿泊
施設整備費、来場者による消費による支
出増加とこれに伴う波及効果を合わせる
と、総額約1.1兆円、また間接効果も含
めると1.4兆円に上るそうです。
 もちろん、万博の成否は経済効果の大
きさのみで判断されるものではありませ
んが、世界に何を発信し、地域に何を残
すかの基本計画が最も重要ねのです。
「自然の叡智」の叡智(えいち)とは、
“深遠な道理をさとりうるすぐれた才知
”を意味しますが、その会場に充てられ
た地区にはオオタカやムササビなど、自
然に生きる動物たちが生息しております
。そんな貴重な自然を破壊してまで、「
自然の叡智」を訴えることに意味が有る
のでしょうか。
 今回のテーマに則って、出展企業のパ
ビリオンの電源は、すべて、ソーラー、
風力発電などの自然エネルギーを利用し
、「環業革命」と銘打った環境に優しい
“ハコモノ”を演出するそうです。会期
中はそれで満足でしょうが、終了後には
元の自然に戻すことなんて出来ないでし
ょうね。バカでかい人口の公園としての
利用価値しか無いようです。
 第一期の前売料金は、大人(18歳以
上) 3700円、中人(12〜18歳未
満) 2000円、小人(4〜12歳未
満) 1200円、シニア(65歳以上)
3000円で、当日券より、20%もお
得だそうです。
 NHKの朝ドラで有名になった初音小
路。先日とある週刊誌に“浅草の野良猫”
が特集されておりました。“NHKの朝
ドラに出演している猫”ってフレーズな
のです。そう言えば、最初のクレジット
ロールの中に写真で登場してますね。
 浅草も何かと話題になることで、地域
の経済効果が大きいようです。浅草でも、
万博みたいな事できませんかね。これ以
上開発したって浅草には自然が存在しな
いんですから・・・。