2003年4月15日 火曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数30枚

楽しい雨?

 雨の朝です。風もなく無音で眼前を覆
う霧のような雨なのに、前を歩いている
女性の背中がびっしょり濡れているので
す。ちょっと前まで激しく降っていたの
でしょうね。ちょっとラッキーだったの
かも。
 そんな小雨の中でもあほまろとモモち
ゃんの散歩は欠かすことはありません。
とりあえず散歩の間だけ嫌な雨を楽しい
雨にするために、むかし見た映画のロマ
ンチックな雨のシ ーンを思い出しなが
ら、鼻歌なんか歌ってしまうんです。
 ♪ Singin' In The Rain ・・・♪
 ジーン・ケリーの“雨に唄えば”なん
てのがピッタし、日本がまだ貧しかった
昭和24〜5年頃のアメリカ映画なので
す。この映画は、ミュージカルの醍醐味
を、衣装で、セットで、俳優の技で魅せ
てくれる素晴らしい作品でした。
 この時代のアメリカでは、まだ映画が
ショービジネスの延長上にあったことが
よく分る作品です。人を楽しませる、幸
せにすることだけを目的とした映画本来
の目的で製作された幸せいっぱいの映画
なのです。
 やがてみんなが豊かになってからの映
画のように、登場人物の複雑な心情が描
かれたり、難しい哲学が背景にあったり
、独特の世界観があったり、見る者に不
快感をも感じさせてしまうものが真のエ
ンターテイメントといえるでしょうか。
 今は衰退してしまった浅草発のエンタ
ーテイメントの数々、複雑な背景を必要
としなく、難しい哲学も無く、見る人が
楽しければ良い、人々をひたすら楽しま
せようという精神が続かなかったのが敗
因なんでしょうかね。
 浅草神社境内では、すっかり葉っぱだ
けになってしまった染井吉野の木に、精
一杯の力を振り絞るかのように、しがみ
ついている花にさえも、懐かしかった頃
の浅草のイメージがダブってくるのでし
た。
 雨の中でももちろんあちこちで仕事が
続けられています。観音堂裏広場では、
三社祭の警備用の柵が運ばれ、組み立て
の準備が行われております。資源回収の
トラックに近所のおばちゃん達が新聞紙
や雑誌の束を積み込んでいます。仲見世
のお店も、ぼつぼつ開店の準備が始まり
ました。開店を待ちきれずにシャッター
の隙間から傘をすぼめて中を覗き込む観
光客もぼつぼつ・・・・。
 家の帰った瞬間、霧雨が本格的な雨に
なってしまいました。つい、モモちゃん
と顔を見合わせ、“やったね!”
 都知事選挙が終わり、次は台東区議会
議員の選挙が始まります。地域の代弁者
を決める大切な選挙なのです。定員36
名中、52名の候補が立候補を予定して
いるとか。偉そうに出来もしない政策を
並べる人よりも、本当に地域の代弁者に
なってくれる人を選びたいですね。区議
会議員ってのは、町会組織の延長のよう
なものなんですから。
 あほまろの友人も5期目の挑戦をしま
す。ホームページを作ってあげました。
不器用で、口べたで、ちょっとおっちょ
こちょい。でも、真面目で、人情のあつ
い観音裏の寅さんなんですよ。