2003年4月4日 金曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数36枚

創作花

 香港を中心に新型肺炎の重症急性呼吸
器症候群が世界中に広がっている影響な
のか、この数日中国圏からの観光客をま
ったく見なくなりました。また、日本か
らも、感染の中心地である香港と中国広
東省への渡航延期を勧め、国内空港の検
疫体制を強化するといった緊急対策を決
めたようです。
 あほまろは、浅草寺境内で毎日数十名
の香港や台湾などからの観光客と接触す
る機会が多く、マスクを買わなければい
けないと思っていたのでしたが、ここ当
分は大丈夫そうですね。なにしろ、この
ウイルスは強力な空気感染を引き起こす
っていわれていますからね。
 これから暖かくなって観光客が増え始
めるこの時期、中国圏からの観光客の減
少は浅草の商店街の不況に拍車をかける
かもしれませんね。一方、一昨年のニュ
ーヨークのテロ事件以降、海外旅行を自
粛した修学旅行が大勢やって来たのと同
様、浅草は転んでもタダで起きない性格
の観光地なのかもしれませんね。
 香港からの映像を見ていると通行人全
員が異様なマスク姿。発生源は中国広東
省で、患者を診た先生が香港に来て世界
中に広めたという感染ルートも確率され
たようですが、もしかしてこれも生物兵
器の一種として開発された物じゃないで
しょうかね。政情不安なこの時代、そん
なことも憶測してしまいます。
 桜のピークも過ぎ、一部の木では葉桜
化が進んでいます。この週末が最後の花
見になりそうですが、明日土曜日は雨の
予報。そしてこの雨で一気に花が散って
しまいそうです。そんな状況を察知して
か、今朝の淺草神社境内には大型カメラ
を持った連中が数名満開の桜を撮影して
おりました。
 その中で、カリフォルニア大学の学生
という一人の青年。日本全国の桜前線を
追い掛け、およそ三週間の予定で日本に
滞在するそうです。彼の卒論のテーマは
、「An artificial bloom.(たぶん“創
作花”)」。日本の染井吉野は正しく創
作された花の代表と彼はいってました。
その通りです。染井吉野は、明治期に、
東京染井村(現在の豊島区駒込付近)の
植木屋さんが、エドヒガンとオオシマザ
クラをかけ合わせて創った桜なのです。
ですから、映画やテレビの時代劇に染井
吉野が登場するのは時代考証が間違って
いるんですね。江戸時代の江戸の花見は
、色の濃いエドヒガン桜だったのです。
それで、東京都の郷土の花ともされてい
るのです。
 青年と別れ観音堂裏広場に目を向ける
と、年輩者の写真同好会のような集いも
行われておりました。みなさん中型カメ
ラを首から下げ、先生の講義を受けてお
りますが、講義より実践とばかりに、耳
を傾ける人は少ないようです。
 “ちょっと待ってくださ〜い、集まっ
てくださ〜い”、桜の撮し方なんてのは
、“習うよりも馴れろ”、ですものね。
 オレンジ通りの看板が外されています
。次に掲げられるのはいよいよ三社祭の
看板ですよ。