2003年3月13日 木曜日

今朝の写真
CANON EOS-1 Ds
TAMRON XR ZOOM 28-300 F3.5-6.3
撮影枚数56枚

水フォーラム

 歩いていても眠気が襲ってくるくらい
、ポカポカ陽気になりました。モモちゃ
んもいつもに無くのんびりと歩いていま
す。”ほら、もっと急がなくっちゃ車に
ひかれるぞ!”、そんな感じなんですよ
。「春眠暁を覚えず」暖かくなると、二
度寝三度寝当たり前なんですよね。そん
な訳で今朝も散歩のお時間が遅くなって
しまいましたが、モモちゃんもお部屋で
まだウトウトしてましたよ。
 観光客が少ない今朝の浅草寺境内では
桜茶屋の設置も完成し、造花の桜の準備
をしています。これが、桜茶屋の周りを
取り囲むと雰囲気は満開の桜なんですよ
ね。この週末は、そんな雰囲気の中で早
々と花見気分でお茶を頂く風流な光景が
見られるのです。映画のようなハリボテ
ですけど、雰囲気は気持ち次第。
 現代の日本では、水は水道の蛇口をひ
ねれば止めない限りいくらでも出てきま
す。料金はタダでこそないものの、市販
されているペットボトルの水に対しては
比較できないほど割安で、美味かどうか
はともかくとして、世界有数の品質も保
障されています。これが世界においてど
れだけ恵まれた環境であるかはいうまで
もないことですね。
 そんな恵まれた環境の日本ですが、有
料のミネラルウォーターの販売量も世界
一なのです。しかし、ペットボトルに入
っているから安全と思って飲んでいるミ
ネラルウォーターにも、農薬などの化学
物質の混入やミネラルをほとんど含んで
いないものも堂々と売られているようで
す。
 かといって水道水が安全かというと、
残留塩素などの問題も多々あります。で
も、今は浄水器などの濾過装置によって
、ほぼ完全にそれらを除去してくれるよ
うです。日常生活で毎日使う水を考える
と、ミネラルウォーターの価格は現実的
とは思えません。ちょっと出かけて喉の
渇きを潤す程度の、度が過ぎてしまった
ってところでしょうかね。それとも、宣
伝に踊らされた?
 ”20世紀は石油を巡って戦争が起こ
った時代、21世紀には水を巡って戦争
が起こる時代”と断言する学者もいるよ
うです。日本は陸地で他国とつながって
いないため、水利権を巡って他国と諍い
を起こすということはなさそうでしょう
が、国内では行政間で水利権を巡っての
いざこざも報じられており、これと同様
将来の温暖化問題が深刻になると、海水
をめぐる争いや、渇水による国家間の水
の売買、果ては科学技術を駆使しての雨
雲の取引などというのも生じるかもしれ
ないといわれております。
 そんな、21世紀の国際社会における
水問題の重要性を広くアピールすること
を目的として3年に1度、国連水の日(
3月22日)を含む期間に「世界水フォ
ーラム(WWF)」が開催されております。
 第一回会議が1997年3月モロッコ
・マラケシュ(63か国から約500人
が出席)、続いて第二回会議が2000
年3月オランダ・ハーグ(156か国か
ら5700人が出席)で開かれ、今回の
第三回会議は、3月16日から23日に
かけて、京都を中心に滋賀・大阪を結ぶ
琵琶湖・淀川流域で開催されます。
 フォーラムの理念には、「ビジョンか
らアクションへ」が掲げられており、「
世界水ビジョン」を具体的な行動に結び
つけるための「世界水行動報告書」等が
発表される予定とありますが、なんか抽
象的で理解に苦しむのですが、水は飲料
用途だけじゃないんですよね。
 人類の未来のために、国際的水資源管
理に関する革新的な技術的・社会的・制
度的取組み方法の開発と普及を推進する
ため、公的資金による開発研究がさらに
必要になってくるのでしょう。
 日本文化を培ってきた、花鳥風月そし
て水。
 小泉さん・・・、戦争より重要な問題
がまだまだ山積されているようですよ。