2003年2月23日 日曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数28枚

大安の日曜日

 大安の日曜日ですね。今日も浅草神社
では数組の結婚式が行われるようです。
新郎新婦の姿は見えないのですが、参列
者の皆様が境内で楽しそうに語らってい
ます。その中にまばゆいブルーの派手な
振袖に茶髪のお嬢さん。誰が着せてくれ
たのか、斜めに締められた帯と広がった
裾が妙にだらしなく見えるたのです。
 着物学園のホームページを見ると、着
物の基本四原則なんてのがあります。
第一は全体像、第二は着物の色がその人
を美しく見せているか、第三はヘア・メ
イク、第四は姿勢。お節介なあほまろは
、いつも街で振袖姿を見かけたらこの四
点をチェックしてるんですよ。
 お節介ついでに、振袖を着ているだけ
でみんなの視線を集めるのですから、自
らも厳しい目で自分の振袖姿をもう少し
意識して欲しいですね。
 大安も仏滅も関係なく日曜日の境内は
大勢の人で賑わいます。でも、一昔前と
比較すると、どんどん少なくなっていく
のです。もはやかっての浅草の姿は見え
ません。昨日紹介した『浅草の文脈』に
よると、”日々は待ってくれない”事を
指摘しております。
 ”罅(ひび)は終いには割れ目となり
、割れ目は浅草の個々を離散させた。割
れてしまった浅草。今後、個々が破片は
何処へ向かわん。さらに粉砕されるか。
いや、割れ目を埋めるものが現れ、いま
一度、大きな器<浅草>へと戻るか。”
(原文のまま抜粋)
 今の浅草には割れ目を修復しようとす
る努力が見えてこないのです。イベント
で人を集めるのは何処の街にもできるこ
と、浅草には”浅草だった”事実が有る
のですよ。『浅草の文脈』を読んで、浅
草に住む者として、かって、”浅草だっ
た”懐かしさを想う気持ちを割れ目の修
復に充てなければいけないのでしょう。
今年も『浅草芸能大賞』が開催されます。
 ●大賞  放送作家の永六輔
 ●奨励賞 女優の木の実ナナ
 ●新人賞 落語家の林家いっ平
 選考に当たっては、一般から公募した
70人の「区民審査委員」から候補者を
推薦してもらい、芸能界に精通している
専門家10人で構成された「専門審査委
員会」で慎重な審議が行われて決定した
そうです。毎年の顔ぶれを見てみると、
芸能大賞っていうか、専門家10人が個
人的に好きな人が選ばれるって感じ、ま
たそれがどうしたのって感じの、どうで
も良い”賞”であるような・・・。
 昔だったら、浅草で選ばれた芸能人と
して全国に誇ったもんです。こんな所に
も、”浅草だった”ことを引っ張ってい
る証拠なんでしょうね。 
 ちなみに、授賞式は、3月22日(土
)午後3時から、浅草公会堂で行われま
す。授賞式を観覧ご希望の方は、往復は
がきに住所、氏名、電話番号、観覧希望
人数(はがき1枚で2名まで)を書いて
、2月28日必着で、台東区芸術文化財
団浅草公会堂「浅草芸能大賞係」(〒1
11−0032 台東区浅草1−38−6
)までお申し込みください。抽選で800
人が招待されるそうです。