2003年2月8日 土曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数46枚

提灯に釣鐘

 雨の予報が外れ晴天の良い天気になり
ました。でも、気温はかなり低いようで
す。モモちゃんの命綱を持つ手も寒さで
痛いくらいなのです。日本列島そろそろ
桜の話題も持ち上がってきましたが、浅
草の桜が開花するまではあと暫くかかり
そうですよ。
 節分用の奉納提灯がようやく片付けら
れております。毎年決まった行事に奉納
されるこの提灯、一個一万円。毎回捨て
るのはもったいないですね。でも、使い
終わった提灯は紙を剥がし、骨組みは再
利用されるようです。これも和紙を使用
しているので可能なんでしょう。しかし
、最近では骨組みがプラスティックで、
表面にビニール張りってのもあるようで
すが、何か味気ないですね。やっぱり提
灯は竹に和紙じゃなければムードが出な
いんですよ。
 先日、選挙事務所開設のお手伝いで、
久しぶりに事務所提灯というものを見ま
した。あほまろが子供の頃、建設会社や
不動産屋の軒先には、看板変わりの事務
所提灯が下がっていましたね。ちょっと
大きめでお祭りの高張り提灯のような感
じですが、膨らみが微妙に違うのです。
調べてみると、この事務所提灯のサイズ
は、選挙用、自治会用、消防用、夜警用
の使用規定があるそうです。
 提灯にも色々な種類と形があり、大き
く分けると、焼鳥屋さんなどのお店の飾
り用の装飾提灯、お墓参りや精霊などお
盆用の盆提灯、お祭りや行事に使う御神
燈提灯、寄席やお芝居の家紋と役者名等
が書かれた弓張提灯、ちょっと変わった
ところでは、花魁道中や、大名行列に使
用された小田原提灯、そして最近ではそ
の用途が少なくなった事務所提灯等々、
奧が深いんですね。そういえば、観光地
のおみやげ屋さんで売っている名所旧跡
を書いたのは、いったいどのジャンルに
入るんでしょうか。プロの提灯屋さんに
いわせるとあんなのは、邪道なんでしょ
う。あほまろも、近所の提灯屋さんで、
あほまろマーク入りの弓張提灯を作って
もらいました。事務所の壁に飾ってるん
ですけど、みんなにヤクザの事務所みた
いだねっていわれます。そういえば、最
近のそっちの関係の事務所に提灯が無く
なりましたね。電飾看板に変わったとこ
ろも・・・。
 広辞苑で、提灯を調べてみると、「照
明具の一。紙張りの火袋の中に蝋燭を立
てる。古く籠提灯だったが、16世紀末
の天正・文禄頃に伸縮自在な構造の箱提
灯が現れた。現在では蝋燭の代りに電球
を用いることもある。形状・用途により
、盆提灯・弓張提灯など種類が多い。」
と書かれています。今のように自由な形
の提灯が作られたのは、天正・文禄頃か
らだったそうでね、驚きです。
 明日は淡島堂で、針供養か行われます
。すでに準備も終わり、明日は針に携わ
る大勢の方が日頃お世話になっている針
の供養にやってくるんですよ。
 また、明日は台東区長選挙の投票日で
もあります。誰が新区長になるのか、神
のみぞ知るってところでしょうが、5人
の候補者は早朝から”最後のお願い”を
怒鳴っています。みんな”提灯で餅をつ
く”心境なんでしょうね。しかし、今回
の候補の政策を読んでいると、どの候補
も、区長の大役を果たせるような器では
無いような・・・。”提灯に釣鐘”って
こんなことを言うんでしょうか?