2003年1月5日 日曜日

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数33枚

おみくじの花

 正月を祝う伝統的な生け花というと、
松、梅、竹、柳、南天、椿、柑橘類、薔
薇、万年青、千両、葉牡丹、水仙、万両
、菊などが一般的ですね。そんな、代わ
り映えしない伝統いけばなに特別の思い
を抱く人も今だ多いでしょう。万感の祈
りと、願いを込めた新年には欠く事の出
来ない儀式のようですね。最近では風水
占いによって色が定められるため、チュ
ーリップなどの洋花もお正月に売れるそ
うです。花屋さんの組合によると、この
時期が一番忙しいく売り上げも増えるそ
うようですよ。
 浅草寺で毎年お馴染みのお正月の花と
いえば、やっぱり”おみくじの花”です
ね。無機質な鉄の柱の全体を覆うかのよ
うに咲き乱れている”おみくじの花”。
今が満開のようです。毎朝、天水桶の上
に結ばれたおみくじは清掃員がかたづけ
おりますが、境内のいたる所に結ばれた
”おみくじの花”まで手が回らないよう
です。こんなこと始めっから判っている
んですから、明治神宮のように、おみく
じ用の結び処を用意してあげると良いの
ででしょうが、境内にはそんなスペース
が無いんですね。それで、あちこち考え
られない所にで花開くんです。実際に観
察してみると、これが結構おもしろいん
ですよ。
 こんなおみくじを以前、ドラマの撮影
で実際に再現したことがあります。写真
でご覧の通り、見た目にはたいした数に
見えないでしょうが、これが実際に再現
してみると、とんでもない数がぶら下が
っているんですよ。千里の道も一歩から
っていうか、塵も積もれば何とやら。や
っぱり、自然に出来上がった”おみくじ
の花”は、綺麗なんですねぇ。こんな花
を真剣に撮影しているあほまろを、みん
な怪訝な顔で見てるんですよ。何か可笑
しいんですかね?
 ところで、おみくじの構成って御存知
ですか。「永代大雑書萬暦大成」神宮館
によると、おみくじには、1番から10
0番まであり、
たとえば1番は下記のようになっていま
す。
     第一番 大吉
     莫衆高七
     作人峰宝
     等皆頂浮
     閑仰上図
     看望安塔
  金銀珠玉の七宝をちりばめたる宝の
塔なり。人ならば位高き人なり。
  たかき峰の上に立ちたらば、いよい
よ尊く見ゆるぞとなり。
  すべての人が仰ぎ望みて、とうとば
るなり。
  この人はなおざりには見られまいぞ
。大人なればいよいよ大吉なり。
 こんな感じで、大吉・吉・半吉・小吉
・末吉・末小吉・凶の七種類のお札が入
っているのです。それら出現比率はちゃ
んと7:1で同数なのだとか。また、悪
い前兆として使われる”大凶”とか、”
中凶”なんてのは、誰かが勝手に創った
言葉なのだそうです。また、半吉の代わ
りに中吉という言葉も使われているよう
です。
 ところで、このおみくじを作っている
所を御存知ですか。大きな寺社では自所
で作るところも有るようですが、日本で
大きなシェアを締めているおみくじは、
山口県の二所山田神社の関連の新聞社「
女子道社」で作られているそうです。女
子道社では神道の精神にのっとり、清浄
に神事としておみくじを作成しているた
め、全国数千の神社仏閣の信頼を得てい
ます。ここで作られているおみくじは、
全部で20種類ほどあるそうです。中に
は英文付き花みくじなどというのもあり
ます。神社仏閣以外にも販売しているそ
うなので、何かのイベントなどでおみく
じをやりたい場合も、購入可能だそうで
すよ。
 おみくじの事を色々調べてみたんです
が、判らないことが少々。おみくじを持
ち帰ったらいけないんでしょうかね。お
みくじの価格は全国一律100円と決め
られたのは、いつなんでしょうね。
 あなたは、おみくじを信じて行動でき
ますか?
 ちなみにあほまろは、コンプリートし
たくって全部買ってしまいましたよ。も
ちろん、七種類の札を引き出しから選ん
で買ったんですけどね。ちゃんと700
円納めましたよ。