2002年12月12日 木曜日     

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数32枚

奇妙な格好
 この時期、朝の浅草寺を訪れる観光客
が極端に減ります。今朝の訪問者は、数
名の台湾人だけです。しかし、仲見世を
歩いていると、奇妙な連中とすれ違うの
です。雷門をくぐってすぐにチンドン屋
さんのご出勤、これはしょっちゅう見か
けるので、あほまろにとっては別に変わ
った光景ではありません。次に卒業式で
もないのに、矢絣の着物に袴姿の女性二
人連れ、こんなところでコスプレを楽し
んでいる訳でも無さそう。格好とは不釣
り合いな大きなバッグを持っています。
大正から昭和初期にかけて、毎朝こんな
格好の女学生がこの通りを歩いて学校に
通ったのでしょう。奇妙だけど浅草に似
合った格好なんです。そんなことを考え
ながら宝蔵門前に来ると、今度は大提灯
の下をサンタクロースのような格好のお
嬢さん、赤い大きなバッグを引きずりな
がら歩いてきます。時節柄こんな格好で
歩いていても妙に不思議さは感じません
。これからどっかのイベントにでも行く
のでしょう。でも、イベント用の格好な
ら現地で着替えても良さそうなものです
けど、しょっちゅう見かけるチンドン屋
さんの連中も、きちんと着替えをしての
御出勤なので、これもスタイル。他人に
見られるのが馴れてしまったのでしょう
ね。それにしても、朝日の直射を受けた
真っ赤な衣裳がやけに目立っておりまし
た。そして、観音堂前では、大きな赤い
福袋を持ったお嬢さんが二人でお詣りを
しております。まだお正月にはちょっと
早いようですけど、気の早いお店では年
末から店頭に福袋を飾っているところも
有るようなので、これも御時節と思って
良く良く見ると、なんと空の福袋なんで
す。3年以上も毎朝通っている境内で、
立て続けにこんな連中を見るのは始めて
、何か有ったのだろうかと辺りを見渡す
と、水屋の奧にどっかのテレビ局が隠れ
ていたのです。そうだったんですよ。奇
妙な格好の女性を歩かせ、それを見る周
囲の反応を撮影してたんでしょうね。 
 朝っぱらから人騒がせな連中でした。
それにしても、最近はホームビデオのよ
うな小さなカメラで撮影するので、周囲
にはまったく気付かれないようです。奇
妙な格好をジロジロ見つめるあほまろの
映像も撮されてしまったかもしれません
よ。でも、鼻の下を長くして女性を見つ
めていた訳ではありませんよ。ナンだろ
うって不思議な目で見てるんでしょうね
、きっと。
 江戸東京重ね地図や、古今東西噺家紳
士録なんてマニアックなCD−ROMを
出版しているAPPカンパニーより、ま
たユニーク極まりないCD−ROMが発
売されました。「江戸東京芸能地図大鑑
」、前作の江戸東京重ね地図の上に、約
1,000ポイントの地点から、東京芸人の
音源を聴いたり、古写真などで当時の情
報を深め、各名人にまつわる場所や劇場
などの知識を得ることのできる娯楽地図
ソフトです。志ん生・エノケン・羽左衛
門・沢正・延寿太夫・ 章太郎・虎造など
、220名の東京の芸人の貴重な386
演目の音源も収録されており、総てを聞
くには、2902分もの時間を要するよ
うです。なんとCDにすると、約48枚
分にもなってしまうそうです。
 サンプルを頂いてから、まだ総ては把
握しておりませんが、芸能と言えばやっ
ぱり浅草。昔の六区興行街の再現など、
特に力が入っているようです。もちろん
都内全域にわたって展開されていた寄席
や芝居小屋などの懐かしい音源を聞きな
がら、その場所に、自分なりの感想や講
釈を書き込むこともできるのです。
 また、演目の関連項目として、その演
者の旧宅や墓地なども散策することがで
きるのです。このCD−ROMで一番驚
いたのは、落語などの長い演目を聞きな
がらでも、他の場所の散策が出来るって
ことなのです。今までのCD−ROMで
は、その音源が完結するまで他の項目に
移ることって不可能でしたよね。
 お正月には、全部の演目を聞いてやる
ぞ!そんな意気込みを与えてくれる、嬉
しいCD−ROMなんです。これから、
一通り内容を把握してから、更なる詳細
を特集したいと思っております。
 江戸開府400年。「芸」の文化から
見る庶民の歴史が満喫できる、発売元の
APPカンパニーはこちらです。