2002年11月27日 水曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数20枚

仏門の心境
 ポカポカ暖かくて、歩いていてもちょっと汗ば
むくらい。のどかな秋の日、という表現がぴった
りの秋晴れの朝です。こんな朝は、隅田川河畔を
歩くのは気持ちが良いのですが、いつも気分を害
すのが青テントの群れなんですね。なんとかなら
ないものでしょうか。            
 今月いっぱい、浅草寺を始めとする坂東三十三
霊場で行われている、世界平和祈願の特別法要が
終わる。今朝も菅笠(すげがさ)を被った、霊場
巡りの巡礼者団体が浅草寺を訪れています。菅笠
は、坂東三十三ヶ所をおまいりする「お遍路さん
」の伝統的な装束の一つです。白装束に身を包む
お遍路さんを、雨や強い日差しから守ってくれる
大切な道具の一つなのです。この、菅笠には、 
 ・迷故三界城 悟故十方空
  (迷う故に三界の城 悟る故に十方空)
 ・何処有南北 本来無東西
  (何処に南北ありや 本来東西も無し)
 ・弘法大師を表す梵字
  (サンスクリット文字) 
 ・「同行二人」
  (どうぎょうににん) 
と、書かれています。あほまろは、つい最近まで
この「同行二人」っていうのは、一人では無く、
二人以上で巡礼の旅をしなさいという意味と思っ
ていました。本当の意味は、いつも弘法大師さま
も一緒ですよって意味だったようです。以前の日
記に間違った解釈を記載してお叱りのメールを頂
きました。偉そうなこと書いてしまって、赤面し
たことがありました。菅笠は、梵字が前になるよ
うにかぶるのが一般的だそうです。また、僧侶等
がかぶっている頭が丸い大きな笠、これは網代笠
といって、竹を網代に編んだ上で、防水・耐腐食
の処理として柿渋による表面処理がされている高
価なタイプもあるそうです。 
 もう一つ、絶対に必要なのが、金剛杖(こんご
うづえ)。弘法大師の身代わりの杖といわれてい
ます。お大師さん(弘法大師)に連れられて、二
人で霊場を旅している「同行二人」の旅のお遍路
さんには必須アイテムです。お四国では、「橋の
上では、金剛杖を突かない」とか、「八十八ヶ寺
の中の最後にお参りしたお寺に納めてお四国を後
にする」とか、いろいろとお決まりがあるようで
すけど、今朝のお遍路さんの団体の大半は普通の
格好で訪れていました。お遍路さんも現代的にな
ってしまったんですね。それでも御利益は一緒な
のかもしれません。もし、あほまろがお遍路さん
の旅に出るとしたら、きっと格好から入ってしま
うんでしょうね。それも、出来るだけ派手で高価
なグッズを身に着けるのかもね。60歳まで生き
られたら考えてみようかな。         
 昨日の新聞に、9歳の少女が得度(とくど)し
、女性門主が誕生したことを伝えていました。真
宗興正派の本山・興正寺(京都市下京区)の華園
真暢(はなぞの・しんちょう)門主の長女、沙弥
香さん九歳が、同派の条例で僧侶の資格を得られ
る九歳を待って得度したそうです。得度とは、生
死の苦海を渡り、涅槃ねはんの彼岸に渡るために
、剃髪して仏門に入ること。いわゆる出家するっ
てこと。古来は、律令制で、得度を許されて僧尼
となる者に太政官が交付した文書。受戒の年月を
末尾に記入し、治部省・玄蕃寮など所轄官庁の官
人や僧綱そうごうが署名捺印したしてそれを認め
るという、僧侶にとっての第一歩なのです。その
ためには、お経千巻と涅槃の掟を覚えることが最
低限の決まり。本当に九歳の女の子がその資格を
会得できたのでしょうか。同派では、女性門主は
室町時代の9世了明(りょうみょう)尼(129
4〜1376)以来の快挙だそうです。(合唱)
 
 年末ジャンボは買いましたか?あほまろは、毎
年最終日の残りものを買うんですよ。昨年は、残
り物で、一万円当たったんですよ。ほんのささや
かなお年玉でも、当たると嬉しいですね。凡人の
考えることは、せいぜいその程度なんですよ。