2002年11月24日 日曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数27枚

落葉宮
 寒いのが当たり前になってしまうと、風が無い
日はなんとなく暖かくも感じるものですね。27
日にお亡くなりになられた高円宮さまも、この寒
い中で急激な運動をなさって体調を崩されたのか
も知れませんね。昨年、あほまろが心筋梗塞でお
世話になった、信濃町の慶応病院。記者会見で、
高円宮さまの死亡診断に至るまでの経過を説明す
る先生の中に、あほまろの主治医だった先生もい
らっしゃいました。この心室細動って病気は、心
臓が正確なリズムを失って小刻みに震え、血液を
正常に送り出せなくなる重症の不整脈のことらし
いです。人事には思えない会見を聞いていると、
心臓病の危険さを身にしみて実感したのです。っ
ていうか、実体験をしたのですからね。    
 浅草寺境内全体に黄色い絨毯を敷き詰めたよう
に、イチョウの葉が散っています。毎朝掃除をし
ているのですが、この状態は暫く続くのでしょう
。毎年、これが無くなる頃にお正月がやって来る
んです。「もろかづら落葉を何に拾ひけむ名はむ
つまじきかざしなれども」源氏物語の柏木の歌で
すが、昔から神社仏閣にはイチョウの木が生えて
いたのでしょうね。今の浅草神社は正に、落葉宮
の様相です。今、そんな風流を求めてやって来る
のは、日本人よりも外国人が多いのです。絵馬に
書かれた色々な国の言葉がそれを表しているので
す。戦前は、日本に占領されていた韓国や台湾の
連中。今、天皇を象徴する神社を神と思って祈っ
てるんでしょうかね。            
 昨夜、あほまろ夫婦は、11月吉例顔見世大歌
舞伎を観にいってきました。今回は、三代目中村
雀右衛門七十五年祭追善狂言で、豪華俳優による
「本朝廿四考」を観劇しました。甲斐の竹田信玄
と、越後の上杉謙信の諏訪明神に由来する、諏訪
法性の兜騒動。雀右衛門の八重垣姫、菊五郎の勝
頼、芝翫の濡衣をはじめ、ちょい役の白須賀六郎
に団十郎、原小文治に仁左衛門と、豪華絢爛の舞
台でした。作者の近松半二が、明和期に、人形浄
瑠璃として書き下ろした脚本を、中村雀右衛門が
歌舞伎に移した名作なのです。初演の人形浄瑠璃
に敬意を称して、八重垣姫の人形振りも楽しませ
てもらいました。        
 このお芝居、一昨日は高円宮さまも、扇大臣と
一緒に、ご覧になる予定だったそうです。若い皇
族としてスポーツと芸能の発展に精力的に尽力さ
れた、高円宮さまの御冥福をお祈りいたします。