2002年11月21日 木曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数23枚

日本の秋
 紅葉に色づく日本の秋の風情は世界一多彩なの
です。野山には、ススキやコスモスなどの花も咲
き乱れているのでしょう。また、秋といえば収穫
の時。松茸や栗や真っ赤なリンゴなどを想像して
しまいますね。しかし、東京に住んでいると、そ
んな優雅な風流な季節感なんてまったく感じない
のです。季節を肌で感じるのは、八百屋さんの店
頭に並んだ季節の野菜や、気温の変化くらい。落
語や小説などを読むと、ちょっと昔の東京はもっ
と風情があったんでしょうね。        
 浅草寺の奥山に、浅草温泉というお風呂屋さん
があります。ここは、地下から汲み上げた鉱泉を
湧かしてお風呂に使って居るので、温泉と表現し
ているそうです。この温泉の壁一面に、蔦と一緒
に紅葉のような葉っぱが茂っており、この葉っぱ
が綺麗に色づいてきました。浅草で、唯一、”コ
ウヨウ”を見ることができるのです。あほまろは
時々、朝の散歩の途中、この隣にある”峠の茶屋
”っていう立ち食い蕎麦屋さんでこの紅葉を眺め
ながらの朝食をとるんですよ。都会の中で、ちょ
っとでも風流を味わいたいのです。壁に茂った紅
葉を見ながら、立ち食い蕎麦をすするのって、風
流とはいえないのでしょうが、これが精一杯の都
会の紅葉狩りなんですよ。モモちゃんには、いつ
もお蕎麦の上に乗っかっている、ナルトを一枚あ
げるんですよ。今朝は、蕎麦屋のおばちゃんが、
ナルトを2枚乗っけてくれました。モモちゃん、
ちょっと幸せでした。            
 今年も、毎朝モモちゃんが用を足す場所に、年
末年始のイルミネーションが飾られました。今年
は、雷門の真っ正面に五重塔のイルミネーション
のようです。こうして写真に撮ると、送電線の鉄
柱のように見えますが、夜になって電気が点灯す
ると、綺麗な五重の塔に見えるんでしょうね。で
も、まだ配線はされておりません。いつ点灯する
のか、楽しみです。             
 ある、サイトの浅草の紹介欄に、”年末の歳の
市まで年間を通して祭りの絶えないそんなところ
です。また、げてもの屋(蛙・蛇等)があったり
、またタイムスリップしたかのような六区・花や
しき遊園地など東京の中では、異色の町です。仲
見世をぶらぶらしてからの船旅が良いのではない
でしょうか”、って紹介されておりました。でも
、タイムスリップしたかのようなって表現はしっ
くりしない表現ですね。浅草だって、しっかり現
代を歩んでいるのですから。そんなイメージで、
どこかタイムスリップ場所を探し回っている観光
客って、以外と多いのも事実なんです。今朝も、
関西から観光で来たという3人連れのお嬢さんた
ちに、駄菓子屋さんは何処に有りますか、なんて
聞かれてしまいましたが、浅草には、あんた達が
想像している駄菓子屋さんなんて、とっくに無く
なってしまいましたよ。そんな駄菓子屋さんが見
たいのなら、上野池之端の風俗資料館に行きなさ
いって教えてあげました。彼女たちの浅草イメー
ジでは、子供達がキャーキャー遊ぶ路地に、お婆
さんが一人で店番をするような駄菓子屋などの、
小津安二郎の映画セットのような雰囲気が、その
まま残っているって、感じなのです。インターネ
ットの浅草紹介も、もっと現実を書いて欲しいで
すね。浅草は、立派な東京の都会なんですよ、今
では。