2002年11月12日 火曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数27枚

みじかうた
 ちょっと曇って風が強いですが、今日は20度
以上の暖かさになるそうです。最近ようやく身体
が寒さに慣れてきたっていうのに、また暑さがぶ
り返したら身体もビックリでしょうね。モモちゃ
んといつものコースをまわって帰ってきたら、背
中がちょっぴり汗ばんでいるようでした。   
 浅草寺境内のイチョウも益々色着いてきました
。近所の今戸神社境内では、毎朝ギンナンを拾う
人達が訪れているのですが、不思議とここのイチ
ョウには種子が付かないようです。イチョウの木
は、雌雄異株が有り、春には、新葉と共に黄緑色
の花を生じ、雄花は穂状、雌花に2胚珠が有る物
だけが、秋に黄色の種子、いわゆるギンナンを産
んでくれるそうです。”戦争で焼け野原に成る前
には、浅草寺境内でもいっぱいギンナンが拾えた
んだよ”、近所のご隠居さんが懐かしそうに話し
てくれました。戦争といえば、ここの大イチョウ
の根本には、未だに東京大空襲の痛々しい傷跡が
残っています。黒こげの幹に触ると、いまでも手
が黒くなるほど炭化しています。ちょっとの気温
変化で、暑い寒いなんて文句をいう人間なんかよ
りも、樹木の生命力って逞しいんですね。   
 愛媛県から短歌の同好会の連中がやってきまし
た。五・七・五・七・七の五句体で総てを現す短
歌。記紀歌謡末期・万葉集初期の作品に成立して
、古今を通じ最も広く行われているのです。短歌
も、和歌も”みじかうた”ともいわれていますね
。今日の連中は、”みじかうたの会”って名前を
つけて楽しんでいるそうです。この連中にも、東
京大空襲の傷跡が残る大イチョウを教えてあげま
した。焼け跡を見ながら、団体の中で一番若いと
自負している今年還暦のオジサン、さっそく名句
をひねってくれましたよ。       
 ”昔むかしの 日米戦の 痕跡の 終戦記念日
 いつまで続く” お見事!。        
 みなさん手に短冊と筆を持って、頑張っていま
した。でも、短歌って格好から入らなければいけ
ないんでしょうかね。あほまろなら、わざわざ面
倒くさい物を持ち歩かないで、メモ用紙とボール
ペンで事が足りるんですけどね。ヤボでしたね。
 明日は二の酉です。酉の市は、冬の季語にもな
っているようですね。明治の浅草に生まれ、浅草
を愛し、浅草を書いた作家、久保田万太郎氏の俳
句にも登場しております。          
 ”くもり来て 二の酉の夜の あたゝかに”
 浅草千束の大鳥神社が酉の市の発祥の地とされ
ておりますが、江戸時代にはふだんは誰も参詣し
てくれないので、何かのイベントを考えようと、
上方(関西)の戎講を真似て始まったとか。おか
げで、酉の市の日だけ賑わったそうですが、それ
以外は相変わらず閑古鳥。なんだか可哀相な神社
だったそうです。もっと可哀相なのは、実は鷲神
社の本社は大阪堺の大鳥神社ですが、本店は栄え
ずに支店のほうがお株を奪ってしまったってこと
でしょう。大阪の人に「お酉さま」と言っても、
”ナンヤ、ソレ”っていわれるんですね。やっぱ
り大阪は”戎さん”でしょうね。       
 菊花の定点観測:棚からはみ出しそうになりな
がら、全体が真っ赤に染まってしまいました。で
も、最初に咲いた花たちはちょっとしぼれ気味。
あと三日間頑張ってくださいね。